銀行にお金を預けていてもまったく利息がつかない……という状態から、少しずつですが、利息でお金が増えるようになりました。お金は銀行に預けている方がほとんどだと思うので、うれしいことですよね。
一方で、金利が上がることでのマイナスの側面は、借りたお金につく利息が増えること。
住宅や自動車などをローンで購入し、市場金利の変動に応じて割合が変わる「変動金利」で借りている人は、政策金利の引き上げに伴ってこの金利の利率も上がり、支払う額が増えることになります。
利息がいくらになるかは借り入れた金額などにもよりますが、これから支払う額が増えることを見越して、日々の出費の見直しなどが必要になるかもしれません。
このように金利が上昇することで、一長一短の影響があるわけです。
金利の変化にどんな対応を
ローンがある場合は、資金に余裕があれば繰り上げ返済をして支払い額を抑えることができます。ただ、大きな金額が必要となるので、すぐに対応するのは難しいところです。支出の見直しや資産運用などによって、手元のお金を増やすほうが現実的かもしれません。
そして、金利が上がることで増えるお金も、視野に入れておきたいところです。
普通預金の金利は、銀行によって異なります。預けるだけでお金が増えるわけですから、預け先をどこの銀行にするか、改めて検討するのもおすすめです。
「金利がない世界」から「金利がある世界」になった今、改めて金利の影響について考えていきましょう。
(横川楓)