月9主演の清野菜名(写真中央)はドラマの舞台となった消防局での出初め式に参加しドラマPRを行った/神奈川県
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 フジテレビの看板ドラマ枠「月9」で放送中の「119エマージェンシーコール」。主人公を好演する清野菜名(30)に、業界内で「タイミングが悪くてかわいそう」と同情の声も上がっている。

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 同ドラマは、消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ指令管制員(ディスパッチャー)たちのリアルを描く完全オリジナル作品。

 清野は“一度聞いた声を忘れない”という特技を持つ新米指令管制員を演じており、彼女にとって同作は“ゴールデン帯ドラマ初主演”かつ“月9初主演”となる。

 清野のほかに、瀬戸康史、中村ゆり、見上愛、一ノ瀬颯、佐藤浩市らが指令管制員役を演じる同作。1月13日に放送がスタートすると、ネット上では「真面目な内容ですごくいいドラマ」「清野菜名さんの演技がとにかくかっこいい」などと好意的な声が寄せられていた。

 一方、周知の通り最近のフジテレビといえば、中居正広さん問題の影響でスポンサー離れが深刻化。20日に放送された第2話では提供がフジパンと大和証券グループの2社のみであったため、これに衝撃を受けた視聴者から「天下の『月9』が2社提供なの!?」と驚きの反応が相次いだ。

 加えて、総務省消防庁は「119エマージェンシーコール」とタイアップしたPRポスターを全国の消防本部などに配布予定だったが、状況を鑑みて延期。さらに、放映日の27日は午後4時からフジテレビでは「やり直し記者会見」が10時間以上中継され、第3話は翌週2月3日に飛ばされた。テレビ誌の編集者が話す。

「主演の清野さんは放送前のインタビューで、20代前半の頃に月9作品のオーディションを受けていたことを明かしつつ、その頃に叶わなかった夢が30歳になってようやく叶ったと喜んでいました。それだけに、フジへの疑念が渦巻くタイミングで月9の看板を背負うこととなった清野さんに『不憫でならない』と同情する声も聞かれます。とはいえ、清野さんは通報に対応するシーンでの圧倒的なセリフ量を見事な滑舌でこなしており、演技に見どころも多い。あらためてその実力が評価されそうです」

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引退を考えた時期も