引退を考えた時期も
清野といえば、13歳からローティーン向けファッション誌の専属モデルとして活動を始め、“反抗期で親元を離れたかった”という理由もあって15歳で愛知県から単身上京。
上京間もない頃に偶然見た映画「バイオハザード」のミラ・ジョボビッチのアクションに衝撃を受けたといい、高校時代は「アクション部」に所属していたほか、アクション監督・坂口拓氏の養成所にも通っていたそう。
そして、2011年放送のTBS系ドラマ「桜蘭高校ホスト部」に出演するなど俳優活動を開始するも、仕事がない日が続きバイト漬け、たまに受ける仕事も別の俳優のボディダブル(代役)要員だったという。前出の編集者が言う。
「清野さんは引退を考えた時期もあったようですが、14年公開の映画『TOKYO TRIBE』のアクションメンバーオーディションで園子温監督の目に留まり、ヒロインに大抜てき。同作では、19歳にして複数の新人賞や女優賞を受賞しました。これが転機となり、以降は輝かしい活躍を見せる彼女ですが、テレビドラマのオーディションになかなか受からなかった経験を持つ彼女にとって、今回の“月9主演”にかける思いは特別なものがあるでしょうね」
真面目でストイック
プライベートでは、22年に夫・生田斗真との間に第1子が誕生した清野。“ママ俳優”としても注目される彼女について、芸能評論家の三杉武氏は次のように語る。
「清野さんはキレキレのアクションに定評があり、映画初主演作となった『東京無国籍少女』では血まみれの激しいアクションシーンを熱演。夫となる生田さんと共演したドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』や羌かい役を演じた『キングダム』シリーズ、赤坂理子役が印象深い『今日から俺は!!』などでも華麗なアクションが話題を呼びました。他方、ドラマ『やすらぎの郷』に出演したのをきっかけにドラマ『トットちゃん!』で黒柳徹子さん役に抜てきされたり、『やすらぎの刻~道』で風吹ジュンさんとともに主人公を演じたりとアクション以外の演技も高く評価されています。ストイックに役作りに励むイメージもあり、仕事に対する姿勢は真面目で業界内で悪い評判は聞いたことがないですね。私生活では約5年の交際を実らせて生田さんとゴールインを果たしましたが、今後もさまざまな作品で存在感を放ちそうです」
「植物をいじること」が趣味という素朴な一面も魅力の清野。「119エマージェンシーコール」は彼女の代表作となりそうだ。
(小林保子)