夏から秋、秋から冬へと季節の変わり目のこの時季、日中は汗ばむ陽気になったり、日が陰ると肌寒いと感じたり……、気温、湿度、気圧が変動しやすいことから「なんだか体調がよくないな」「疲れがとれない」と感じている方も多いはず。
日頃から陽気に左右されない体づくりに取り組むことは大切ですが、仕事や家事に追われていると、なかなかそうはいかないもの。そこで今回は、季節の変わり目の不調を吹き飛ばす「簡単・秋バテ解消法」をご紹介します。

もの悲しく、陽気が変動しやすい「秋」。皆さん、体調はいかがですか?
もの悲しく、陽気が変動しやすい「秋」。皆さん、体調はいかがですか?

いや〜な片頭痛を何とかしたい人にオススメのケア法

気温差や気圧差なが変動しやすい季節の変わり目に、片頭痛に悩まさせれている方は意外に多いですね。
まず片頭痛と頭痛の違いを簡単に説明すると、── 片頭痛は血管の急激な拡張によって周囲の神経が刺激され、炎症を起こすことによって引き起こされる頭痛 ── となります。こうした要因から、片頭痛を治めるには、拡張した血管を収縮させることが必要になってきます。
◇ 「片頭痛を和らげる方法01」
古くから「片頭痛を発症したらコーヒー、紅茶、緑茶、ココアなどのカフェイン入り飲料を摂るとよい」と言われてきました。その理由は、カフェインが拡張しすぎた脳内の血管を収縮してくれる効果があるため。よって「あれ? 頭がなんだか痛いかも」と感じた痛みの初期段階で、カフェイン入り飲料を飲んでみましょう。
ただし「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」。過剰摂取は逆効果になりますし、長期化した痛みの場合は医師の診断を仰いでくださいね。
◇ 「片頭痛を和らげる方法02」
カフェイン飲料が苦手な人であれば、温かい飲み物を摂るのも偏頭痛改善法のひとつです。体が温まる=収縮した血管をほぐす効果によって、片頭痛の緩和が期待できるとされています。
もちろん、急な頭痛、長期化した痛み、あるいは経験したことのないタイプの頭痛の場合は、すぐに病院へ。頭痛は体が発する変調のサインですので、放置せず早急に対処をとることが肝要です。

季節の変わり目に起きやすい片頭痛
季節の変わり目に起きやすい片頭痛

肌の不調が気になる人にオススメのケア法

急な気温差、長雨、台風……と、気温、気圧、湿度の変化は、人体や肌に大きな影響を及ぼします。よって、この時季の肌荒れに頭を悩ませる方はとても多く、自覚ないまま肌が乾燥している人も多いとされています。また「私はどちらかというとベタつきが気になるほう」という人も安心してはいけません。肌内部が乾燥している可能性があるからです。
だからといって、「なんとなく肌の調子がよくないけど、どうしていいかわからない」「今まで使ってきた化粧品をかえるのも不安」という人も多いはず。そこで、お金をかけずに簡単に実践できる、肌ケア法をご紹介します。
◇ 「乾燥の冬に備えて実践したい、秋の肌ケア法」
今夜から早速、いつも使っている化粧水や少し多めに肌に塗布して、肌にしっかり潤いを与えてあげてください。さらに、化粧水を塗布した後に、乳液などで油分を補給してあげることも忘れずに。
また、洗顔時も肌に刺激を与えないよう過剰な力を加えず、やさしく洗浄するよう心かげてください。秋の手入れ次第で、冬の肌コンディションが左右されるともいわれますので、季節の変わり目の対処法として、まずはしっかり肌に潤いを補給してあげましょう。

乾燥の冬に備えて、しっかり保湿を!
乾燥の冬に備えて、しっかり保湿を!

体が重ダルい!そんな人にオススメのケア法

寝こむほどではないけど、体が重くてダルい……。そんな夏バテならぬ秋バテの症状に悩む人には、有酸素運動が効果的といわれています。とはいえ、体が重ダルいと本格的な運動をする気になれないものですよね。そんな人は以下の方法を実践してみては?
◇ 「お手軽有酸素運動」
有酸素運動とは、通常よりも多めの酸素を体内に取り込んで、体内に蓄積された糖質や脂肪を燃焼させ、エネルギー源として利用する運動のこと。呼吸を意識しながら、以下の簡単な運動を日常に採り入れてみましょう。
●肩と肩甲骨全体を大きくまわす簡単ストレッチ  ●テレビを見ながら行う負荷を下げた(腰をあまり下げない)スクワット  ●エレベータではなく階段を使う  ●立っている時に、ヒザを腹部に向けて上げてみる  ●歩いている時に、少し早足で大きく歩調をとる  ●ゴロンと寝転がった状態で足を交互に上げてみる
……こうした手軽な運動を日常に取り入れてみると、あら不思議。気持ちが前向きになることはもちろん、少し体を動かすだけで体が覚醒し、リラックス効果が得られることも。体が重ダルい時こそゴロゴロしていないで、全身を動かしてあげることが大切ですね。

体の細胞がイキイキ! 「4・7・8呼吸法」

原因のほからない不調に悩まされてるいるときは、キホンに立ち返り、呼吸を見直すこともひとつの手段です。
ここでは「4・7・8呼吸法」をご紹介。どこでもいつでもできるので、ぜひ実践してみてください。
◇ 「4・7・8呼吸法」
❏ステップ1/「4秒」かけて、思いきりおなかの中に空気を吸い込む
❏ステップ2/吸いきった状態で息を止め、「7つ」数える
❏ステップ3/口をすぼめた状態で、数を数えながら「8秒」かけて、おなかの空気をすべて吐き出す
この3ステップを1サイクルとして3〜4回行い、慣れてきたら回数を増やしましょう。コツは無理をしないこと。息を7秒止めるのがきついなら、3〜5秒でも構いません。
気分が落ち込んでいると、体勢は前かがみになり、浅い「胸呼吸」になりがちです。当然これでは、体内に新鮮な酸素を十分に取り入れられないことに……。そんなときに「4・7・8呼吸法」を実践すると、ココロが休まり、全身の細胞がイキイキする感じを実感できるはず。どこでもいつでもできるので、ぜひトライしてみてくださいね。

「4・7・8呼吸法」で、新鮮な酸素を体内に充満させましょう
「4・7・8呼吸法」で、新鮮な酸素を体内に充満させましょう