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――どのような方向性を目指そうと覚悟を決めたのでしょうか?
シンプルに、舞台で目の前のお客さんを笑わせたいという原点に戻りました。縄跳びのネタで注目していただきましたが、もっと面白いネタを作れるという思いがありました。ネタを培養液に入れて少しずつ細胞をすくって、何がウケたのか、にゃんこスターの魅力がどこなのか自己分析を積み重ねて。月に2、3本の新ネタを作って試行錯誤を繰り返しています。実は縄跳びを家に置いて、ライブ会場や収録現場に行くことが怖かったんです。いつも持ち歩いていたけど、縄跳び以外のネタでも笑ってもらえるようになって、2、3年前から「もうなくても大丈夫」と手放せるようになりました(笑)。
幸せな気持ちになりました
――昨年6月には東京・高円寺で初の単独ライブを開催しましたね。会場に来たお客さんから絶賛の声が目立ちました。
にゃんこスターの面白さ、やりたいことが7年かけて見つかった手ごたえがあったので一歩踏み出しました。不安な気持ちもあったんです。笑ってもらえなかったらどうしようと。テレビに出るとネット上で誹謗中傷や悲しいことを言われて、人に会うことが怖くなり、目が合っただけで「私の悪口を書き込んでいるんじゃないか」と人間不信になっていました。でも、単独ライブが終わってフライヤーで舞台の上を飛んだ時、お客さんたちの笑った顔をたくさん見て幸せな気持ちになりました。「こんなに優しい人たちが私たちを支えてくれるんだ」って。わざわざ会場に足を運んでいただいているのに、人を怖がるのはすごくもったいない。このお客さんたちのために頑張ろうと心の支えができましたし、あの日は一生忘れません。また単独ライブをしたいですね。
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