「竹内さんの追及も踏まえて百条委で結論を」
元県民局長の内部告発文書の問題が公になったのは、斎藤知事が昨年3月27日の記者会見で、元県民局長を更迭する人事を説明する際、元県民局長について、
「事実無根の内容が多々含まれている文章を、職務中に作った」
「嘘八百含めて文書を作って流す行為は公務員失格」
などと厳しく批判したことだった。
その翌日、記者はこの内部告発文書を入手し、これは「嘘八百」ではなく、大きな問題になる可能性があると思った。そして、以前、選挙取材で名刺交換をしたことがある竹内氏に連絡を取った。竹内氏の議会での活動ぶりなどから、深い情報を知っていると思ったからだ。
竹内氏は取材に応じてくれ、元県民局長が内部告発に至った背景や、内容の真実性などを解説してくれた。それ以後、竹内氏には頻繁に取材に応じてもらい、AERA dot.でも斎藤知事の疑惑に関して、竹内氏のコメントを入れた記事を何度も書いた。
丸尾県議はこう話す。
「竹内さんは県の職員からの信頼も厚く、勉強熱心で、百条委員会でもあっと驚くような質問をされていた。SNSのいわれなき誹謗中傷には、私も精神的にダメージを受けている。そして、SNSでは今もそれが継続中で、竹内さんも同じだったようです。私たちにできることは、竹内さんが百条委員会で追及してくれたことも踏まえて、しっかり結論を出すことです」
百条委員会の調査報告書は2月県議会に提出される予定になっている。情報の根拠をきちんと調べ、ファクトに即した追及を百条委員会で展開していた竹内氏の意思が、そこに反映されることを願う。合掌。
(AERA dot.編集部・今西憲之)
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