「ちょ待てよ」も言ってくれる

 年末年始は映画のPR活動に大忙しだった木村だが、昨年大みそか放送のTBS系「大晦日オールスター体育祭」では、「グランメゾンチーム」を見事優勝に導き、視聴者から「さすがスター」との声が飛び交うと、元日放送のフジテレビ系「さんタク」では、復興復旧に取り組む石川県・能登の炊き出しに参加。地元女性からの「ちょ待てよ、って言ってください」というやや失礼なリクエストにも嫌な顔をせずに応じて見せ、好感度を爆上げさせている。

「クイズ番組からバラエティー番組までどんな番組でもNOと言わず、作品のために精力的に動いてくれる。かなり疲れているはずなのに、そんな表情はおくびも見せないところも、スタッフからまた仕事がしたいと思われている理由の一つでしょう」(テレビ局員)

 木村といえば、昨年12月14日に自身のYouTubeチャンネルに投稿した買い物動画が話題になったのも記憶に新しい。

「ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingzのkazukiと名古屋の古着店に来店した木村でしたが、最初は2万8000円のTシャツを見て『高い!』と躊躇し、その“一般人感覚”が共感を呼びました。しかし、kazukiが数十万するレザージャケットに迷っていると、木村は彼の誕生日プレゼントとして即決購入。その後、1枚約30万円する超お宝アイテムのヴィンテージTシャツ3枚を発見すると、悩みに悩んだ末に全てレジに持っていく男気ぶりを見せ、SNSのコメントでも絶賛されました。この動画は1カ月で118万回再生超え(1月19日時点)となっています」(YouTubeライター)

「グランメゾン・パリ」は、40〜50歳代の主婦層が多く映画館に足を運んでいると言われるが、若者層からの支持も拡大したことが、動員の伸びにつながっているのかもしれない。

 数々のドラマで社会現象を巻き起こしてきた木村だが、スター性と親しみやすさの両面が評価されていることが、30年以上も日本のエンターテインメント業界で存在感を放ち続ける理由なのだろう。

(泉康一)

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