ふと見せる「憂い」の表情が魅力
エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、比嘉の魅力をこう分析する。
「雄大な大自然に囲まれた沖縄出身ということで、にじみ出てくる健康的な魅力もさることながら、俳優としてはふと見せる“憂い”の表情に惹きつけられます。『コード・ブルー』の印象が強いかもしれませんが、近年では夫の浮気を疑う妻を演じたドラマ『にぶんのいち夫婦』や、続編も作られた『作りたい女と食べたい女』での演技が高い評価を受けています。『にぶんのいち夫婦』放映時にインタビューをしたことがありますが、『(浮気の)疑いが生じたら、正面切って、どうなの?、と尋ねますね(笑)』と語っていたのが印象に残っています。今回の『フォレスト』は『星の金貨』や『ストロベリーナイト』など、女性の心情・心理を丁寧に描くことで定評のあるベテラン・龍居由佳里脚本による先の読めないスリリング・サスペンスということで、目まぐるしい展開の中で彼女がどんな存在感を見せてくれるのか非常に楽しみです」
本格サスペンスの「フォレスト」を演じるにあたって、比嘉がどんな新境地を見せてくれるのか、楽しみだ。
(高梨歩)