三菱UFJアセットマネジメント取締役社長の横川 直〈よこかわ・すなお〉さん(撮影/朝日新聞出版写真映像部・上田泰世)
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 新NISAがスタートして1年が経った。まだ手続きしていない人も、すでに済ませた人も、いまいちど制度を復習したい。過去の人気記事を振り返る。(この記事は2024年11月30日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 日本の投資信託(約6000本)の純資産総額ランキングの1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で約5兆円、2位は同「全世界株式(オール・カントリー)」で約4兆円。新NISAでもダントツの人気だ。海外投資ブームの火付け役となった三菱UFJアセットマネジメントの横川直社長に運用の舞台裏を聞いた。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2024秋冬号」から抜粋しています】

 「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と同シリーズ「全世界株式(オール・カントリー)」(以下、オルカン)の快進撃は日本の資産運用業界の歴史に残るだろう。

 これら2本の投資信託は売れに売れ、S&P500は純資産総額5兆円、オルカンは2024年9月19日に4兆円を突破。

 日本の公募投資信託(除くETF)は5523本(同8月30日現在/投資信託協会「投資信託概況(8月中)」)あるが、その1位と2位を占拠している。

 対面証券の営業マンが勧めることのほぼない、低コストのインデックス型投資信託がワンツーを飾るとは。

 2024年1月にスタートした新NISAでも、先のS&P500とオルカンは買われた。開始からたった1カ月で2本合計約5500億円が流入。

 横川さんは従業員と喜びつつ「こんなに期待されているんだぞ、しっかりやろうぜ」と呼びかけたそうだ。

「eMAXIS Slim」シリーズだけで、推計顧客数は延べ1000万人もいるという。

「残高も重要ですが、どれだけ多くの人がうちの投資信託を持っているか感じようと、常々話しています。2000万人にもっていきたいよね、とも」

休日に10キロ走る

 従業員の服装を2022年に自由化した。Tシャツでもいい。

「いろいろな方に働いてもらいたいから。運用畑だけでなく、デジタルに強い人も欲しい」

 服装を自由化することで『三菱系だけど、そんなにお堅くないです』とアピールしたい下心も、ほんのちょっとありそうだ。

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オルカンの利益はこの金額