藤原美樹さん(ふじわら・みき)/1980年生まれ、神奈川県出身。料理研究家。雑誌への執筆やテレビ番組への出演など幅広く活動。管理栄養士を目指し、東京家政学院大学で勉強中(撮影/写真映像部・和仁貢介)
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 長男は東京大学に現役合格し、自身も大学生として学んでいる料理研究家の“みきママ”こと藤原美樹さん。来年度は次男の大学受験を迎える。仕事や子育てをしながら学ぶこと、子どもとの向き合い方について聞いた。AERA 2025年1月13日号より。

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──次男の大学受験が控えて忙しい中、2022年春からはご自身も大学で栄養学を学んでいるそうですが、なぜそのような決断をしたのですか。

 料理研究家を17年やってきましたが、もっと料理を極めるために栄養について学びたいと思いました。管理栄養士の資格があればもっとみなさんにお伝えできることが増えるんじゃないかなと思って。料理研究家としてステップアップするためにも、資格を取ろうと考えました。

 それから、子どもたちがいつか独立して、自分一人になった時にどうやって生きていくかということも考えました。私、120歳まで生きたいんです。そしたら仕事してスペシャリスト目指さなきゃ。というわけで勉強することにしました。

──自身の受験のためにどうやって勉強しましたか。

 受験を決めてから1年切っていたので、とにかく効率的に勉強しようと思いました。化学と生物は中学生レベルのものからやり直しました。YouTubeがめちゃくちゃ役に立ちました。聞きながら洗い物をしたり、ご飯を作ったり。

 英語は長男が帰国子女の友だちを連れてきてくれて、教えてもらいました。指導が厳しくて(笑)、解けるまで何度も何度もやり直しました。睡眠時間を削って、1日20時間ぐらい勉強していたと思います。

疲れて机で寝てしまう

──すごすぎます。努力して入学した大学での生活はどうですか。

 今、東京家政学院大学人間栄養学部の3年生です。勉強は難しいし、知らないことばかりですが、すべてが新鮮で楽しくて仕方ありません。

 授業でわからないことがあると率先して手を挙げて「先生、わかりません」と言ってその場で教えてもらいます。授業が終わった後も先生のところに質問に行ったり、「宿題と課題が多すぎる」って苦情を言いにいったりしています(笑)。

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親が勉強する姿を見て