ウィリアム皇太子(42)とトランプ次期大統領(78)が12月7日、フランスのパリで会談を行った。会談が実現したきっかけは、2019年に火災に見舞われて再建工事が続いていたノートルダム大聖堂が再開したことで、マクロン仏大統領が記念式典に世界中のVIPを1500人ほど招いたのだ。

【写真】8月、コロンビアを訪問したヘンリー王子とメーガンさん

2024年12月7日、フランス・パリの駐フランス英国大使公邸で会談するウィリアム皇太子とドナルド・トランプ氏(photo ロイター/アフロ)
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トランプ氏が「彼はいい人だ」

  ウィリアム皇太子はがん治療中のチャールズ国王(76)の代理として出席。式典後にパリのイギリス大使館に向かい、そこでトランプ氏と懇談した。印象的だったのは、トランプ氏が大使館に到着したシーンだ。トランプ氏は、建物の入り口で出迎えたウィリアム皇太子を指さして「彼はいい人だ」と報道陣に話しかけ、さらに「彼は素晴らしい仕事をしている」と称賛したのだ。2人は応接室で向き合い、英米関係の重要性や世界の諸問題について約40分間、話し合った。

 これにショックを受けたのが、アメリカで暮らすヘンリー王子(40)とメーガンさん(43)だ。メーガンさんは「トランプは女性差別者。彼が大統領になったら、アメリカから脱出する」と発言するなど、以前からトランプ氏を嫌っていることで知られている。

 また、アメリカは薬物使用により入国の際にビザ申請が却下されることがある。だから、暴露本『スペア』の中でコカインなどの薬物を使用したと明かしているヘンリー王子がアメリカへの移住時に入国審査を潜り抜けたのは、特別待遇だったとみられている。だが、トランプ氏はバイデン大統領のようにはヘンリー王子を守らない姿勢を見せている。

2019年の火災後、再建が進められていたパリのノートルダム大聖堂。2024年12月7日の再開式典に出席したウィリアム皇太子をフランスのエマニュエル・マクロン大統領とマクロン夫人が歓迎した(photo ロイター/アフロ)

メーガンさんはトランプ氏と犬猿の仲

 2人と犬猿の仲にあるトランプ氏に対して、ウィリアム皇太子が親密な様子を見せたことについて、メーガンさんとヘンリー王子は「私たちへの裏切り行為。トランプと仲よくしたのは、私たちの気持ちに全く考慮していないから」と怒りをあらわにしたと伝えられている。だが、人々からは「皇太子は王位継承者として世界のリーダーと会っただけ。やるべき仕事をするとき、弟の考えなど気に留めるはずもない」と批判の声が上がっている。

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