
国民民主党は12月4日、元グラビアアイドルとの不倫問題を週刊誌に報じられた玉木雄一郎代表の役職を3カ月停止することを発表した。来年3月3日まで代表の職務は古川元久代表代行が担当し、代表会見は榛葉賀津也幹事長の会見に統一されることになる。
とはいえ、玉木氏には国民民主党の衆院議員としての活動に制約はなく、12月6日には同党の浜口誠政調会長らとともに官邸を訪問し、政府が毎年引き下げる薬価の仕組みを廃止するよう申し入れた。また同日夜にはYouTubeの「たまきチャンネル」を緊急配信し、高橋洋一氏と、「103万円の壁」の引き上げを政府与党と財務省が妨害している、などと意見交換している。
その他、一議員としてならメディア出演もこなしていくというから、玉木氏の露出度はかえって増えるかもしれない。その一方で結党以来の「党の顔」が外れるため、衆院選で7議席から28議席へと躍進した国民民主党の勢いは弱まる可能性もある。
石丸氏との対談で見えた玉木氏の変化
実際、読売新聞は5日、「党の『一枚看板』不在、国民民主に打撃」と題した記事を報じている。同紙は玉木氏への「役職停止3カ月」の処分が、「党勢拡大」「発信力」「与党との政策協議」の3点に影響すると分析し、「来夏の参院選などに向けた候補者の擁立作業にも影響が出そうだ」と想定した。
これにかみついたのが榛葉幹事長で、6日の会見で「代表が役職停止になった後も、ものすごい公募(の応募)が来ているので、党勢には影響はない。玉木はテレビも出るし、取材も受けるので(発信力は減じていない)。また与党と交渉しているのは政調会長と税調会長で、これも影響はない」と反論した。
だが11月11日に「Smart FLASH」が玉木氏と元グラドルの逢瀬を報じて以来、それまで代表として自信にあふれていた玉木氏には、変化が見えた。たとえば11月19日に動画メディア「ReHacQ(リハック)」で行われた石丸伸二氏との対談だ。