10月に出演したRakuten GirlsAwardでは流暢な日本語で挨拶するシーンも (c)Rakuten GirlsAward 2024 AUTUMN/WINTER

 日本進出も境界線を広げる第一歩だ。バーチャルアイドルの本場でもある日本に飛び込むことについて、ウィリアムさんは「期待もありますが、正直緊張も感じています」と話す。

 だが、力強くこう続ける。

「K-POP界においても、やはりPLAVEは特別だと考えています。従来の市場にはいなかった、他ジャンルのファンを牽引する力を持っていると思うんです。活動を通して、それぞれのジャンルの魅力を他のファンにも紹介する起爆剤のような存在になるのではないかと期待しています」

 5人はどんな未来を描くのか。ウノは言う。

「今はまだ、ファンの方と一緒に新しい歴史を刻んでいる過程です。バーチャルアイドルというジャンルにプライドと責任を持っているし、文化を育むのも僕たちの役割だと考えています。その頂点に立ちたいと思っています」

“越境者”の挑戦はまだ始まったばかりだ。(編集部・福井しほ)

AERA 2024年12月16日号より抜粋

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