70年代後半から80年代にかけて創られた、シテイ・ポップが世界中で人気です。
40歳台以上の方には懐かしい音楽ですが、当時を知らない若い世代・世界中の方から支持を得ています。
そして、2020年代版のシティ・ポップが新曲として、続々と誕生しています。
そこで、今回はCD・レコード・カセットなど「パッケージ版」で聴くことにこだわり、アイテムをピックアップしてみました。
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CDで聴くシティ・ポップ
1982年に登場したCD(コンパクトディスク)をはじめ、70年代後半から80年代にかけて、音楽界では技術の進歩が著しかったです。
シティ・ポップ(当時はニューミュージックの中で、洋楽の影響が強い、洗練された音楽としてシティ・ミュージックとくくられることが多かった)は、その象徴的なサウンドとしてもてはやされました。
そんなCDで聴くシティ・ポップをご紹介します。
松原みき、ハイ・ファイ・セット、大滝詠一、杏里…シティ・ポップの定番コンピ。ジャケットにも注目
鈴木英人氏のイラストによるジャケットが往時を知るファンにはたまらない、シティ・ポップの定番を集めたコンポレーション盤です。
アップテンポがメインの「Urban Side」とメロウナンバーがメインの「Ocean Side」の2枚のディスクに分かれていて、気分次第で楽しめます。
書籍『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』(星海社新書)の著者・栗本斉氏(くりもとひとし)が企画・選曲・解説を担当しています。
収録内容
DISC1:Urban Side
1.LIGHT'N UP/吉田美奈子(1982)
2.FANTASY/中原めいこ(1982)
3.土曜の夜はパラダイス/EPO(1983)
4.サブタレニアン二人ぼっち/佐藤奈々子(1977)
5.クリスタル・シティー/大橋純子&美乃家セントラル・ステイション(1977)
6.中央フリーウェイ/ハイ・ファイ・セット(1977)
7.真夜中のドア~Stay With Me/松原みき(1980)
8.RIVER'S ISLAND/杉山清貴&オメガトライブ(1984)
9.Just a Joke/国分友里恵(1983)
10.バイブレイション/笠井紀美子(1977)
11.レオニズの彼方に/滝沢洋一(1978)
12.街のドルフィン/濱田金吾(1982)
13.Dream In The Street/池田典代(1980)
14.City Lights by the Moonlight/惣領智子(1977)
15.小さな宇宙/上田正樹(1978)
16.HOLD ME TIGHT/ラジ(1977)
17.BABY BLUE/伊藤銀次(1982)
18.スクールベルを鳴らせ!/杉 真理(1983)
DISC2:Ocean Side
1.夏に恋する女たち/大貫妙子(1983)
2.プールサイド/南 佳孝(1978)
3.雨のウェンズデイ/大滝詠一(1981)
4.Summer Blue/ブレッド&バター(1979)
5.Last Summer Whisper/杏里(1983)
6.YOU'RE MY BABY/佐藤 博(1982)
7.Gardenia/加藤和彦(1978)
8.LADY PINK PANTHER/鈴木 茂(1976)
9.Sea Side Story/伊勢正三(1981)
10.セイシェルの夕陽/松田聖子(1983)
11.Still I'm In Love With You (from『SEA BREEZE 2016』)/角松敏生(2016)
12.夏のクラクション/稲垣潤一(1983)
13.Lusia/黒住憲五(1982)
14.入江にて/郷ひろみ(1979)
15.Icebox & Movie/二名敦子(1985)
16.Midnight Pretenders/亜蘭知子(1983)
17.裸足のままで/須藤 薫(1983)
18.グッドバイ・サマーブリーズ/竹内まりや(1978)
気軽に聴けるCDプレーヤー
CDを聴きたいけれど、プレーヤーがない人も多いはず。今や、PCにも光学ディスク搭載モデルが限られており、改めてCDプレーヤーが欲しい……そんな人におすすめなのが、JVCケンウッドのコンパクトCDコンポです。
ほかにもCDで聴きたいシティ・ポップ
CDでラインアップするシティ・ポップをチェックしてみました。
レコードで聴くシティ・ポップ
アナログサウンドならではの温かさを味わえるレコード盤を、令和に聴く意外さが若い世代に支持され、2020年代になってもなお、多くのレコードがリリースされています。
簡易版のレコードプレーヤーも併せてご紹介しますので、レコードをかけたことがない方も、ぜひこの機会に楽しんでみてはいかがでしょうか?
シティ・ポップのマスターピースといえば、松原みき
シティポップのマスターピース、松原みきの「真夜中のドア~stay with me」を、名エンジニアの吉田保氏が、当時のマルチテープから最新デジタル技術を駆使してトラックダウンしました。
ヴィンテージのアナログ機材でマスタリングした2023 mixのレコード盤です。
収録内容
A面:真夜中のドア~stay with me(2023 mix)
B面:真夜中のドア~stay with me(2023 mix KARAOKE)
レコードを挟めばどこでも楽しめる「サウンドバーガー」
昭和57年生まれのプレーヤーが令和に復活しました。
レコードを挟んでプレイするだけでどこでも楽しめるので、令和のレコードデビューにもピッタリです!
いまだに熱い。レコード盤のシティ・ポップ
多くのアーティストが、往時のサウンドをレコードに載せて届けてくれています。また、最新のカバーアルバムもレコード盤で聴けるので、注目です。
カセットで聴くシティ・ポップ
カセットテープは、1962年(昭和37年)にオランダのフィリップスが開発したコンパクトカセット録音システムです。
それまでのオープンリールタイプに比べて小型で使えたため、プレーヤーがコンパクトとなり、また、車内での利用にも適していました。
そのため、往時の若者はDJのようにカセットへ自分の好みの曲を録音し、デートなどで奏でることを楽しみにしていました。
そして、「エアチェック」ってご存じでしょうか? 1970年頃から流行した、テレビやラジオで流れる音楽などを、カセットテープに録音して楽しむことです。
音楽を身近にしてくれたカセットテープ。シティ・ポップ世代には懐かしく、令和には新鮮な音源を楽しんでみてはいかがでしょうか?
82年発売の初ベストの最新リマスターをカセットテープで
1982年に発売された、山下達郎本人監修によるRCA/AIR時代唯一の公認ベスト・アルバムを、最新リマスター&ヴァイナルカッティングにてリリース。
数多くのCMに使われた初期の山下達郎サウンド入門編としてもピッタリです。
収録内容
SIDE A
1.LOVELAND, ISLAND
2.愛を描いて-Let's Kiss the Sun-
3.あまく危険な香り
4.RIDE ON TIME(SINGLE VERSION)
5.夏への扉(The Door Into Summer)
6.FUNKY FLUSHIN'
SIDE B
2.WINDY LADY
2.BOMBER
3.SOLID SLIDER
4.LET'S DANCE BABY
5.潮騒(The Whispering Sea)
6.YOUR EYES
カセットプレーヤーが無い…方も安心
アーティストのカセットテープを購入しても、プレーヤーが無ければ再生できません。そこでおすすめなのが、こちらのワイヤレスカセットプレーヤーです。
Bluetoothを搭載し、ワイヤレスイヤホンなどでサウンドが楽しめ、録音も可能です。
意外とカセットテープでリリースするアーティストは多い
時代を超越したカセットテープですが、今でもアーティストによってはカセットテープでもリリースする場合もあるので、注目してみてください。