ぱやぱやくん最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』より(イラスト:なかきはらあきこ)
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 人生で重要な決断をする際、やってはいけないのが「感情に流されて決める」ことだと語る、Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくん。怒りや疲れから「今すぐ白黒つけたい」と焦って判断すると、ほとんどの場合、後悔が待っています。本当に決断すべきなのは「命がかかっているとき」だけ。日常においては「モヤモヤに耐え、慎重に進む」ことが、かえって強さにつながると説きます。そのコツを、著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集してお届けします。

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 人生では、決断をすることが重要です。しかし、やってはいけない決断もいくつかあります。特に一番やるべきではない決断とは、「感情」に任せて決めることです。

 たとえば「イライラするから、恋人にガツンと言って別れる」とか「もう我慢できないから、上司に辞表をたたきつける」などの行動は、感情に任せた行動です。

 これらの行動は99%悪手と言えるでしょう。そして、こうした行動を取った場合は、最終的に後悔します。

 ただ先ほども言ったように、人間とは、疲れるほど中途半端な状況に耐えられない生き物です。そして、「白黒はっきりさせたい!」と決断を急いでしまうのです。
 

 私も本当に疲れたときは「Xのアカウントをもう消しちゃおうかな……」と考えてしまうこともあります。

 冷静に考えてみれば、消すメリットは一つもありません。それでも、私だって疲れていると、どうしても白黒つけたくなってしまうのです。

 特に、相手がいる場合は、感情をそのままぶつけないようにしましょう。

 こちらが感情を持っているのと同様に、相手にも感情があります。怒りのエネルギーをぶつければ、それは相手の感情も逆さか撫な でることになり、最終的にはやり場のない怒りで、ロクな結果を生まないでしょう。

 逆に、どんなに疲れていたり、判断力が鈍っていたりしても、本当に決断しなくてはいけないタイミングもあります。

 それはいつかと言えば、「命がかかっているとき」なのです。
 

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「戦車は停止してはいけない」という教訓