ひとつは、先月15日配信の【相談236】の「ダメなことを、『ダメ』と他人に言うことができません」という相談の回答を見て下さい。
「ノー」と言えなかった時に、もう一回、そのことを思い出して、イメージトレーニングを積むことで慣れていく方法と反論するための「時間稼ぎ」の言葉を紹介しています。
それとね、ぽんぽこりんさん。
その場の空気に負けて、多数決に従うというのは、日本人の強い特性だと僕は思っているのです。
どうして、なかなか「ノー」が言えないのか。どうして人の頼みは断りにくいのか。どうして波風立てることを避けようとするのか。それらはすべて、日本の文化の根本である「世間」に原因があると僕は思っています。
それはどういうことなのか、だったらどうしたらいいのかを分かりやすく書いたのが『「空気」を読んでも従わない 生きる苦しさからラクになる』(岩波ジュニア新書)です。
人生相談の回答で自分の本を紹介しないでと、ちょっとイラッとしたかもしれませんが、すみません。でも、この本には、ぽんぽこりんさんの「大人数の前で『ノー』と言えない」理由が書いてあるのです。そして、その対処法も。
ですから、もし、興味があったら、読んでみて下さい。お金がもったいなかったら、図書館ででも、古本でもいいです。とにかく、この本がきっとぽんぽこりんさんの現状を変えるきっかけになると僕は思います。
ぽんぽこりんさん。どうでしょうか?
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