その他、同業者で素敵な運用をしているアカウントを研究し、良い部分を積極的に取り入れることも行いました。
X、Facebook、LINEも……
並行して、X(当時Twitter)のアカウントも開設しました。じつは、「鯱もなか」はXで大きくなったと言っても過言ではありません。誰でも気軽に投稿でき、瞬く間に拡散されるため、トレンドやムーブメントを起こしやすい点が特徴です。
Facebookも忘れてはいけません。以前よりも利用者数が減ってきているとはいえ、30代以上に強く訴求できるSNSです。Instagram 同様に、映える写真を用いつつ、商品情報をしっかりと盛り込む投稿を心がけています。
いまや国内最大のSNSと言われており、9700万人もの利用者に訴求できるLINEも販促手段のひとつとして取り入れました。2019年4月に法人向けの「LINE公式アカウント」のサービスが始まり、盛り上がりを見せていたタイミングだったので、チャレンジしてみようと考えたのです。
LINEの良いところは、SNSであると同時にメッセージツールでもあるため、情報をダイレクトに相手に届けられる点です。発信内容がフォロワーに届いているか把握しづらいほかのSNSに比べて、圧倒的に訴求度が高いプッシュ型の展開ができることは大きな魅力でした。
仕様が工夫できるのも、使い勝手が良い点のひとつ。リッチメニュー(LINEの画面下にリンクなどが貼れるボタン型のメニュー)が配置できるので、公式ホームページやECサイト、ほかのSNSを訪れてもらうための強い導線になります。
その他、取り扱い店舗情報や「鯱もなか」の歴史、メディア掲載情報、オリジナルグッズ販売ページにクーポンの発行など、日々いろいろな発信をしています。
「鯱もなかは古くさい」というのが先代や家族が抱いていた印象でした。それが、SNSの運用を開始し、少しずつお客様の声が届くようになってから、このような言葉を耳にすることが増えてきました。
「鯱もなかって、かわいいよね!」