本来、民主主義なのですから、選挙は主権者にとってユーザー・フレンドリーであるべきですが、日本ではいまだに候補者や党名を有権者に投票用紙に筆記させており、名前や政党、顔写真、番号などが並ぶリストに印をつけたりするのと比べて無効票が増えやすいしくみになっています。

「べからず法」といわれる公職選挙法で、極力自由であるべき選挙運動も選挙期間前は事前運動として禁止され、選挙期間中は公開討論会や戸別訪問が禁止されるなど細部にわたる規制があり、結局候補者が名前を連呼するだけで政策論争が深まらず、他国からは理解しがたい選挙になっています。

(文 中野晃一/まんが うかうか/生活・文化編集部)

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