ベトナムから中継を担当したNHK時代(写真=本人提供)

司会を担当した紅白で機材トラブル

「自分の人生のエンジンを見つけてほしいなと思っています。やりたいことであったり、なりたいものであったり。次女は食べるのが大好きで、『シェフになりたい』って言ってますね。それで『調理部に入る!』って学校に行ったら、『ダンス部入った!』『えー!? ちょっとー!!』ってずっこけましたけど(笑)。でも、長女は美術に興味があって、双子も楽しそうに学校に行っていて、母としては全力で応援していきたいなと思っています」

 最後に、武内さんにとって人生で最も印象に残っている一日はいつなのか、尋ねた。

「これはもう、紅白歌合戦ですね。生放送を仕切るっていう、普段と同じことをやってるけど、全く違う次元の仕事でした。なんやかんや言われますけど、一年の最後の日を締めくくる番組なので。実際に経験した身としては、NHKにとっても、日本にとっても大きなイベントだと感じました」

 次元が違う、とは具体的にはどういうことなのか。

「特別企画とか全部含めると60組ぐらいのアーティストが出ているわけなんですが、1組1秒ずつ押しても1分じゃないですか。1分って、最後、結果が言えなくなるんですよ(笑)。視聴者からしたら、『え、どっち勝ったんだい!?』みたいな。私が担当した総合司会は時間配分が仕事なんです。生なので何が起こるかわからなくて。『今のは〇〇でしたね』とか『次は△△です』って言っている脇では、舞台セットの大工仕事が行われてるんですよ。ガンガンガン、『なんとかしろ!』、ゴゴゴーッて。どんなことがあろうとも、最後は『ゆく年くる年』のゴーン(除夜の鐘)につなげないといけないんです」

暮らしとモノ班 for promotion
大人向けになった!「プラレール リアルクラス」は飾って良し、走らせて良しの再現度にときめく
次のページ
集計システムにまさかの不具合