メイン画像
この記事の写真をすべて見る

気象庁は今日19日、この先の3か月予報を発表。季節が急加速し、12月~来年2月の気温は全国的に「平年並み」。北風が身にしみるような寒さの日が増え、日本海側では雪や雨が平年に比べて多い傾向に。暖かく過ごせる防寒用品や除雪グッズなどを再確認し、備えておきましょう。

予想される海洋と大気の特徴

画像A

気象庁は今日19日、この先の3か月予報を発表しました。

この冬は、ラニーニャ現象時の特徴が明瞭となる見込みです。
インドネシア付近を中心に積乱雲の発生が多い一方、日付変更線付近では積乱雲の発生が少ないでしょう。これらの影響によって、上空の偏西風は中国付近では北に、日本付近でやや南に蛇行する見込みです。
また、シベリア高気圧は南東側への張り出しがやや強い時期があり、アリューシャン低気圧は西側で強いでしょう。
これらのことから、東・西日本を中心に冬型の気圧配置が強まる時期がある見込みです。

12月~来年2月 気温は「平年並み」

画像B

季節の歩みが遅れていましたが、今日19日は今季最強の寒気が流れ込んで、全国的に一気に冬の寒さとなりました。この先は、これまでに比べて寒気の影響を受けやすくなるでしょう。

この先3か月予報の気温は、12月、1月、2月ともに全国的に「平年並み」となる見込みです。

これまでに比べて、西高東低の冬型の気圧配置が現れやすくなり、強い寒気が南下して、冬らしい寒さの日が増えるでしょう。これまで高温傾向が長く続いた分、「平年並み」でも、体感的には急に寒くなったと感じられる日が多いでしょう。北風が身にしみる寒さとなり、北日本に限らず、東日本や西日本も昼間でも暖かいコートやマフラーが手放せない日が増える見込みです。

昨日18日から今日19日にかけては、一気に冬の寒さとなったため、ダウンコートなどを急いで準備された方もいらっしゃるかもしれません。今後は、マフラーや手袋、暖かいインナーなど、防寒グッズが必要な日が増えますので、焦らず取り出せるように、準備しておくと良さそうです。

日本海側で雪・雨が多い 太平洋側は冬晴れ多い

画像C

昨シーズンの冬は全国的に暖冬となり、雪の少ない冬となりましたが、今年は傾向が変わりそうです。

12月から1月にかけての降水量は、東日本と北日本の日本海側で「平年並みか多い」見込みです。降雪量の予想は、北日本の日本海側のみ発表がありますが、こちらも「平年並みか多い」予想となっています。12月から季節風が強まる日が多く、北日本や北陸では雪や雨の降る日が増えるでしょう。

今年は日本近海の海面水温が平年に比べて高い状態が続いています。海水温はなかなかすぐには下がらないため、強い寒気が流れ込むと、積乱雲が発達し、局地的に大雪や大雨をもたらす恐れがあります。雨や雪が予想される場合は、降り方や量に気を付けて、情報を十分ご確認ください。

また、北日本や東日本の太平洋側や西日本、沖縄・奄美では12月と2月の降水量が平年並みで、東日本と西日本の太平洋側は1月の降水量が平年並みか少ない見込みです。いつもの1月に比べて、冬晴れとなる日が多くなる可能性があります。空気の乾燥しやすい季節になりますので、風邪やインフルエンザの対策にマスクやうがい、手洗いを習慣づけておきましょう。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方