――実は驚いたことがあります。すでに組んでいる住宅ローンの金利ですが、「もう少し下げてもらえませんか」と掛け合ってみると、意外とできるって本当ですか。
菅井:はい、本当です。現在の市場金利や、銀行の金利を調べて比較して、他行で低い金利の住宅ローンを見つけたら、それをもとに(交渉材料として)自分の銀行に交渉するのです。「借り換えを検討していますが、登記費用などがかかるので、レートを下げてもらえませんか」と。銀行員時代はローンの引き下げ交渉なんて日常茶飯事でしたよ。相手が信頼のおける顧客で、ローン返済履歴が良好であれば銀行側にとっては手放したくないわけですから、交渉の余地は十分にあります。それを機に銀行が条件を見直すきっかけにもなります。
ついで買いの誘惑
――何でも任せきり&ほったらかしにしないで、自分で情報をとって、まめに行動するって大事なんですね……。
菅井:銀行に対する意識を変えて、もっと銀行を上手に使ってほしいと思っています。ところで、お金をどこでおろしていますか?
――コ、コンビニです……。楽ですもん。
菅井:確かにコンビニでの現金引き出しは非常に便利で良いと思いますが、私から見ればお金が必要になってコンビニでその都度下ろすというのはキケン。手数料がかかる人もいるでしょうし、ついで買いの誘惑もあります。お金はもっと計画性を持って下ろして使うのが理想です。