――わかります。わかります。ではどうすれば。

菅井:まず夫婦の収入を合算したローンを組むことは避ける。妻側が出産や育児で収入が減れば、返済が厳しくなりますから。そうなって返せなくなりカードローンを借りてその支払いもまた別のカードローンから借りる……という悪循環の果てに破綻した人をこれまでに私はたくさん見てきました。ボーナス払いも絶対にやめましょう。ローンは年収の20%に抑え、毎月均等に返済することです。もしローンの支払いを3カ月以上延滞してしまったらアウトです。せっかく購入した家だけでなく、預貯金まで差し押さえられてしまいます。そして債権回収会社は任意売却にかけますが、それでも成立しない場合は最終的に競売にかけられることがあります。夢にまで見た我が家が、あっという間に知らぬ誰かのものになり、手元に残ったのは残債のみ。これは悲惨です。

10年持っていくらで売れるか

――ローンの話はそれくらいにして……。損しない不動産の買い方を知りたいです。

菅井:「おすすめ5原則」があります。これは、「安全性・収益性・健全性・成長性・流動性」です。これらが高いものを選べば、失敗しにくいと言えると思います。安全性でいえば築年数が古すぎないというのもポイント。陥りやすいのが、利回りの高さだけを見ること。「10年持っていくらで売れるか」のトータルで見てください。パートナーとなる仲介会社や管理会社が健全であるかもポイント。将来性のあるエリアで需要のある間取りや立地であることも重要です。お勧めエリアはこっそりお教えします。

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条件を見直すきっかけに