――なんだか難しいです。収入から支出を引いて、残りを貯蓄という発想はダメですか?

菅井:それは家計簿的な発想です。それだと見ているのは収入と支出だけで、いくら足りないと嘆き、もっと節約しようとか考えます。私が考える資産の種類は3つ。定期預金の利息や株の配当金を生む「金融資産」、家賃などの収入を生む「収益不動産」、そして「ビジネス力」です。ビジネス力は、あなたのスキルをお金に変える力のこと。収入は結果に過ぎません。お金持ちは、収入のもとになる「資産」を重視して、お金を管理しています。資産=負債+純資産で考えます。

 ――そういう視点だと、毎月の住宅ローンの支払いがあったとしても、それは苦しさだけでなく、一戸建てなりマンションなりの資産があるという安心感に繋がりますね。

菅井:その通り。所有している不動産を新たなお金を生む可能性がある資産として考える。日々の生活ではどうしても「収入ー支出」に目が向きがちですが、「資産ー負債」で見た場合、思っている以上に純資産が大きくなっている人は多いのです。

「金融資産」、「収益不動産」、そして「ビジネス力」

――おぉ、そうなんですね。バブリー女子としては、いろんなところに住んで引っ越しを繰り返して、自由に身軽に生きたいです。しかしそれもお金がかかり、最後にお金が残らないということに気づいてきました。

菅井:おぉ、さすがバブル女子……って褒めていませんよ(笑)。若い時から不動産資産を持たず貯金もしなければそうなりますね。日本の個人資産のおよそ6割は不動産です。私は不動産を含めた資産活用を勧めています。

暮らしとモノ班 for promotion
2024年この本が読みたい!「本屋大賞」「芥川賞」「直木賞」
次のページ
親の資金をグループ化して連結で考える