13日放送の「世界くらべてみたら」(TBS系・午後7時)は、人気YouTuberのはらぺこツインズが、アメリカ・フロリダ州でデカ盛りに挑戦し、町代表の大食い青年に挑む。また特別企画「日本くらべてみたら」では、島根県vs鳥取県、北海道vs沖縄県といった都道府県対決も放送される。 スタジオゲストとして出演する満島真之介の過去の注目記事を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2019年8月3日に掲載されたものを再編集したものです。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。
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今年の5月、30歳になった満島真之介さん。
俳優デビューは9年前、東京芸術劇場で上演されたジャン・コクトー作の「おそるべき親たち」。家族に巣くう魔と欺瞞を描いたこの作品は、4年後に同じ演出、同じキャストで再演されるほどの評判を呼んだ。
「当時の僕は、役者としては新生児のようなものでした。その生まれたばかりの赤子のへその緒を切ってくださったのが、演出を担当した熊林弘高さんだったんじゃないかな、と」
鮮烈なデビュー以降、ドラマや映画、舞台などに引っ張りだこに。とくに舞台は、蜷川幸雄さんが手がける話題作に立て続けに出演した。ところが16年の野田秀樹さん作「逆鱗」を最後に、19年まで、舞台からは遠ざかってしまう。
「舞台は、自分がその時持っているありのままが、剥き出しになってしまう場所です。正直、27歳から29歳までの3年間は、僕自身が自分の全てをさらけ出せるだけの覚悟が持てなかった。今年の春に、『チャイメリカ』という舞台に出演したんですが、この作品を通して、僕の中にあるエネルギーの質に変化を感じた。それまでは、ただ闇雲にカッカと燃えたぎっていて、目には大きな炎のように映るかもしれないけれど、派手なだけで、周囲の人も燃やしてしまうような勢いだった。でも今は、自分で言うのはおこがましいですが、炭火による遠赤外線のように、周囲をじっくり温められるエネルギーになっているんじゃないかと思うんです」