天才的な演技力がアップデートされる
2歳でCMデビューし、天才子役としてさまざまな作品に出演し、青年となった今も第一線で活躍し続ける神木。芸能評論家の三杉武氏は神木についてこう述べる。
「神木さんは6歳の時に出演したドラマ『QUIZ』で狂言誘拐を仕掛ける少年として卓越した演技を見せて、一躍有名になりました。その後も05年公開の主演映画『妖怪大戦争』をヒットに導き、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞します。さらにドラマ『風のガーデン』ではサヴァン症候群を持つ少年役、ドラマ『心の糸』では耳の聞こえない母と手話でコミュニケーションをとる息子役など難役を巧みに演じて、主演映画『桐島、部活やめるってよ』は各映画賞を総なめにする高い評価を得ました。そのほか、実写化映画やアニメなど印象的な作品を挙げればきりがありません。子役出身ですが、成長するに従って、天才的な演技力は色あせるどころかどんどんアップデートしています。それでもまだ31歳。これからどんな俳優になっていくのか、彼の才能を考えると恐ろしくなりますね」
今期最大の注目ドラマと言われる「海に眠るダイヤモンド」で、ますますアップデートされた神木を見てみたい。
(藤原三星)