小室哲哉の「小4ドリル」発言
そして、療養中だった18年、「週刊文春」が小室と看護師の女性との不倫疑惑を報じた。小室は翌日に開いた会見で女性との不倫関係を否定し、突如として音楽活動からの引退を表明した。
その理由を語る中で、小室はKEIKOが高次脳機能障害を患っていると明かしつつ、「お恥ずかしい話なんですが、(KEIKOは)今は小学4年生ぐらいの漢字のドリルとかは、すごく楽しんでやって(いる)」「大人の女性に対してのコミュニケーション、会話のやりとりが日に日にできなくなって(いる)」「何度も繰り返しの質問であったりとか、そういうことでちょっと僕も疲れ始めてしまった」などと話していた。
だが、21年にKEIKOは「おかげさまで大きな後遺症もなく、元気に日常生活を送っております」と書かれた直筆のメッセージを公開した。彼女の親族も18年当時、「そもそも今のKEIKOは要介護状態ではない」と小室の発言に疑問を呈していた。前出の編集者が語る。
「21年に離婚が成立した小室さんとKEIKOさんですが、小室さんの会見での発言については真偽不明のままです。しかし、KEIKOさんが元気な姿を見せる機会が増えるにつれ、ネット上では『小室さんの発言って、やっぱりウソだったのでは?』と疑うような声も増えている印象です。また、小室さんは電撃引退後、わずか2年ほどで音楽活動を再開しています。この引退撤回の早さも、彼の信用が失われている一因といえそうです」
これまでの騒動を振り返ると、メンバー3人そろっての本格再始動は絶望的に思えるglobeだが、芸能ジャーナリストの平田昇二氏は最近のKEIKOについて次のように語る。
「療養生活に入ってからのKEIKOさんは長らく公の場に姿を現すことがなかっただけに、近年の元気な姿を見て喜ぶファンも多いでしょう。昨年10月に自身のSNSでマスクを外した姿のアーティスト写真を公開した際にも話題となりましたが、今回のイベントでもマスクを外した素顔の状態で公の場に登場しました。ゲストを呼び込む際に『ついに3人がそろうのか?』とちゃめっ気たっぷりに話していたのも印象深いですね。globeが結成30周年のアニバーサリーイヤーを迎える来年に向けて、さらなる美声の披露を期待したいです」
その澄んだ歌声で日本中を魅了したKEIKO。信頼できる相棒のマークとともに少しずつ前へ進んでいるようだ。
(小林保子)