写真集「ramus」より(提供)
写真集「ramus」より(提供)

江戸川区にはずっと住み続けたい

――36年間ずっと江戸川区に住んでいる理由を教えてください。

やっぱり住みやすいからですね。近所の方とかも知っている人も多いし、家族や親戚もけっこう密集しているから、安心なんですよ。それに、公園も多いし、今となっては子どもを育てるのにはピッタリな街だなって思っています。

――今まで一度も離れようと思ったことはないですか?

憧れたことはもちろんあります。もっと都心のほうで、マンション暮らしとかいいなって。でも、当時、うちの母親が一人暮らしは絶対駄目だって言ってて…。

――理由はなんておっしゃっていたんですか?

「お母さんが寂しいからだ」って言っていました(笑)。だから、「しょうがいないな」と思いつつ、実家から仕事に通っていました。

――当時、モーニング娘。のメンバーと江戸川区の健康ランドに行っていたという話もありますが、事実なんでしょうか?

事実です。あれはレコーディング終わりだったと思います。その当時、江戸川区に限らず、仕事終わりに、サウナとか、みんなとよく行っていたんです。仕事終わって、サウナに行って、またすぐ仕事みたいな…。当時はそんな忙しい毎日でした。

――モーニング娘。のメンバー数人が健康ランドにいたら、一般の方はびっくりしたのでは?

それが意外とバレなかったんです(笑)。タオルをターバンみたいにして、顔をほぼ隠していましたから。でも、別に江戸川区で顔バレしても私は特に気にならなかったです。今も全然気にしませんし。だから基本的には、服装もめっちゃラフです。トレーナーにデニムに、サンダルみたいな。いつ汚れても良いような服で歩いています(笑)。江戸川区が崩壊しない限りはずっと住み続けると思います(笑)。

――最後に、今後の目標など教えてください。

今は、とにかくファンのみんなに早く会いたいっていう気持ちがすごく強いです。だから有観客ライブはほんとうに楽しみなんです。11年ぶりのライブですから。例えば、11年前のライブに来てくれた子がいるとして、その子が当時18歳だったなら、もう29歳になっている。当たり前ですけど、私が知らない間に、みんなすごい大人になっている。ファンの子たちのそういう成長も、早くみてみたい。今後のコロナの状況にもよるとは思いますけど、これからも定期的に、こういったファンと直接交流できるような活動をしていきたいです。

(構成・聞き手/AERA dot,編集部・岡本直也)

■ごとう・まき/歌手。タレント。YouTuber。1985年9月23日生まれ、東京都江戸川区出身。13才でモーニング娘。のメンバーとしてデビューし、数多くのヒット作に参加。その後、ソロアーティストとして活動。2002年、モーニング娘。を卒業。2014年7月、結婚。現在二児の母。21年11月には10年ぶりとなる写真集「ramus」を発売。さらに同月と12月には11年ぶりとなる有観客ライブ「後藤真希 Billboard Live ~Reply~」を大阪と横浜で開催予定

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