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7日は、二十四節気のひとつ「立冬」、暦の上では冬の始まりです。立冬に向かって季節は急加速します。北海道や東北北部では、平地でも雪が降り、積もることもあるでしょう。一旦進む季節ですが、立冬を過ぎると、なんと、徐々に季節は逆戻り、日中は過ごしやすい陽気の日が多くなるばかりか、九州などでは薄着で過ごせる日もありそうです。一方、南の海上では、偏東風が南北に波打ち始め、熱帯低気圧が発生しています。今後、台風になる見込みです。

7日「立冬」に向かって季節急加速 次の週末は関東など太平洋側は雨

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7日は、二十四節気のひとつ「立冬」、暦の上では冬の始まりです。

暦に合わせるかのように、立冬に向かって、季節は急加速します。
5日夜から強い寒気が流れ込み、寒気の影響は7日をピークに、8日にかけて続くでしょう。
ピーク時は、上空1500メートル付近で、マイナス6℃以下の寒気が東北北部まで流れ込む予想です。降水があると、平地で雪の目安とされる寒気です。さらに上空5500メートル付近では、マイナス35℃くらいの寒気が北海道付近に流れ込むでしょう。1月上旬並みの寒気です。北海道の日本海側やオホーツク海側を中心に、東北北部でも雪が降る見込みです。北海道では、雪雲が発達しやすく、雪は数日降り続くでしょう。
今シーズン、札幌などで既に初雪を観測していますが、今回は、北海道や東北北部は、平地でも積が積もる可能性があります。
関東などでも、山では雪になるでしょう。峠越えは、冬用タイヤへの交換など、冬支度が必要です。

日が差す地域も、風が冷たく、最高気温は九州から関東でも20℃に届かない日が数日続くでしょう。

寒気の流れ込みのピークが過ぎる次の週末は、関東など太平洋側を中心に広く雨が降る見込みです。

11日~16日 立冬を過ぎるとなんと!徐々に季節逆戻り

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一旦進む季節ですが、本格的な冬に向かって真っしぐらということではなさそうです。
立冬を過ぎると、季節は徐々に逆戻り、広く晴れる日が多くなり、九州から関東の最高気温は20℃を超える日が続く所が多いでしょう。日中は過ごしやすい陽気の日が多くなるばかりか、九州などでは薄着で過ごせる日もありそうです。

この先、気温の大きな変化で体調を崩さないようお気をつけください。

熱帯低気圧は今後台風に 新たな熱帯低気圧の発生も無きにしも非ず

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先月10月下旬に台風21号が発生しましたが、その後は、南の海上の対流活動は不活発な周期に入り、一旦落ち着くかのようにみえました。ところが、赤道付近を吹く偏東風が南北に波打ち始め、熱帯低気圧が発生しています。

この熱帯低気圧は、今日3日午後3時、カロリン諸島近海を北西へ進んでいます。今後も、北西へ進み、台風になる見込みです。このパターンで発生する台風は、発生時小さく発達しにくく、西へ進む傾向があります。とはいうものの、今後の動向に注意が必要です。

なお、偏東風が波を打っているため、今回発生している熱帯低気圧の東に、今後、反時計回りの風の流れができることも考えられます。新たな台風のたまご、熱帯低気圧が発生することがあるかもしれません。雲の様子をみると、既にまとまった雲がみられます。

11月の台風の発生は、平年値は2.2個で、決して珍しいことではありません。