禁煙する選手を増やした大谷翔平
近年は野球界独特の「喫煙文化」にも変化が芽生えているという。NPB球団のトレーナーが明かす。
「30代以上は喫煙の選手が多いですが、20代は禁煙の選手が一気に増えた感覚があります。やはり、大谷翔平(ドジャース)の影響が大きいと思います。世界のトップで活躍している選手がタバコを吸わず、お酒も飲まない。睡眠や食事を大事にしてコンディション管理を徹底している姿を見たら、『自分たちも見習わないとダメだ』と若い選手たちは感じる。ヘビースモーカーだったのにタバコを断った選手もいます。全面禁煙を導入する球団は増えると思いますよ」
タバコが生活の上で欠かせないものになっている選手は、球界で依然として少なくない。喫煙の習慣がある選手はつらいかもしれないが、今後の野球人生を考えた時、禁煙にメリットが多いことは間違いない。因果関係はわからないが、全面禁煙を導入したロッテ、日本ハムは今年CSに進出している。
阪神の禁煙改革は、どう実を結ぶだろうか。
(今川秀悟)