招待客との会話が途切れなかったためか、例年よりも時間が大幅に超えた園遊会となった。お付きの人から時間を告げるお声がけもあったそうだが、丁寧に会話を続けられたという。
「雅子さまは、卓球の伊藤美誠選手とお母さまが作られたおにぎりの話をなさっていらっしゃいましたが、そのあと、伊藤選手の前に既に話を終えている高木美帆選手にもお話を振られ一緒に会話をなさいました。一度、目の前を通り過ぎた人との会話は終わりではなく、共通の話題であれば『一緒にお話しいたしましょう』という思いやりの場をその場で作られました。コミュニケーションをみんなで取りましょうという心配りと優しさ、その思いやりに強く感動いたしました。一般的にもたくさんの方が集まる会合などでは特にですが、誰とも会話せずにポツンと立っている瞬間は寂しいものですよね。私の職業柄からそういう視点から拝見していましたが、雅子さまのコミュニケーション能力、思いやりの真心からのマナーは本当に素晴らしかったです」(西出氏)
今回の園遊会の時間が大幅に超えたのも、さすが雅子さまと思える瞬間がたくさん詰まっていたからかもしれない。
(AERA dot. 編集部・太田裕子)