天皇陛下があげたもう一曲、「卒業写真」は、誰もが知る長く愛されている卒業ソングだ。
「天皇陛下は60年生まれですから、『卒業写真』がリリースされた1975年は、多感なころですよね。多くの人がポップミュージックに興味を持ち始める年齢で、陛下も記憶に残っていらっしゃるのでしょうか。
『卒業写真』も『翳りゆく部屋』と同様、ストリングスなどが入っていて、全体の印象としてはクラシック的な雰囲気のシックな曲です。天皇陛下がそれまでどのような音楽を聴いていらしたかわかりませんが、クラシックをお聴きになっていたのであれば、親しみやすい楽曲だったのではないかと思います」
秋篠宮さまはアルバムの名前を
天皇陛下は学生時代からビオラを演奏され、いまも続けられている。ストリングスの入る、クラシック的な楽曲に耳を傾けられたのかもしれない。一方、園遊会で秋篠宮さまが挙げたのは、一つの楽曲ではなく、アルバム「オリーブ」だった。
これには、ユーミンも驚いたようで、園遊会後の囲み取材でこう語っている。
「秋篠宮ご夫妻はとてもたくさん曲の話を、お話してくださいました。学生時代に、スキーでよく聴かれたとか。秋篠宮さまは私の『オリーブ』というアルバムをとてもよく聴いてくださっていたようで、 なかなかコアファンも出してこないようなナンバーをおっしゃられたので、びっくりしました」
アルバム「オリーブ」を挙げられたことには、音楽評論家の森朋之氏も驚きを隠さない。