斜め後ろを歩く佳子さまと、談笑しながら歩く愛子さま。しかし、先頭の陛下と雅子さま、秋篠宮さまが出席者と会話をしているため、愛子さま方はしばし「待ち」の状況に。
愛子さまがちらりと佳子さまを振り返り、何か話しかけた。佳子さまがうなずくと、愛子さまは安心したように前を向き直した。
母の雅子さまも、愛子さまを何度か振り返った
今回が「園遊会デビュー」となった愛子さまだが、実は佳子さまが初めて園遊会に参加したのは昨春、28歳のときだった。今回が2回目となる。
それでも、公務の経験が豊富な佳子さま。落ち着いた様子で愛子さまを気遣い、サポートしているようだった。
佳子さまは出席者と懇談しながらも、ときおり愛子さまの様子を確認するように目線を向けたり、愛子さまとお互いに「そうよね」といった風に笑顔で顔を見合わせたり。それぞれ言葉を交わしていた招待者と4人で、ふふっと笑いが起こる様子も見られた。
紀子さまも同じように、愛子さまを交えて懇談する場面もあった。
先頭にいる母の雅子さまも、何度か遠くから「大丈夫かしら」といった風に愛子さまに目線を送り、気にかけている様子だった。
この春、天皇ご一家は例年のように御用邸などでご静養をすることはなく、愛子さまは大学を卒業、4月から新社会人としての生活をスタートさせた。平日は日赤で勤務し、休日は成年皇族としての公務に励んでいる。
そうした愛子さまの懸命さが伝わっているからこそ、皇族方もさりげなくサポートし、出席者も「園遊会デビュー」をあたたかく見守ったのだろう。
愛子さまと懇談した漫画家の里中満智子さんは、愛子さまを「花のような方」と表現した。
22歳で迎えた「園遊会デビュー」は、大勢の人の心を明るくさせる場となった。
(AERA dot.編集部・永井貴子)