初の園遊会での緊張か、やや表情の硬い愛子さまと、後ろに続く佳子さま=2024年4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑、松永卓也撮影(朝日新聞出版/JMPA)

 斜め後ろを歩く佳子さまと、談笑しながら歩く愛子さま。しかし、先頭の陛下と雅子さま秋篠宮さまが出席者と会話をしているため、愛子さま方はしばし「待ち」の状況に。

 愛子さまがちらりと佳子さまを振り返り、何か話しかけた。佳子さまがうなずくと、愛子さまは安心したように前を向き直した。
 

母の雅子さまも、愛子さまを何度か振り返った

 今回が「園遊会デビュー」となった愛子さまだが、実は佳子さまが初めて園遊会に参加したのは昨春、28歳のときだった。今回が2回目となる。

 それでも、公務の経験が豊富な佳子さま。落ち着いた様子で愛子さまを気遣い、サポートしているようだった。

 佳子さまは出席者と懇談しながらも、ときおり愛子さまの様子を確認するように目線を向けたり、愛子さまとお互いに「そうよね」といった風に笑顔で顔を見合わせたり。それぞれ言葉を交わしていた招待者と4人で、ふふっと笑いが起こる様子も見られた。

 紀子さまも同じように、愛子さまを交えて懇談する場面もあった。

 先頭にいる母の雅子さまも、何度か遠くから「大丈夫かしら」といった風に愛子さまに目線を送り、気にかけている様子だった。
 

大勢の出席者たちが愛子さまの成長に目を細め、心からの喜びを伝えた=2024年4月23日、東京・元赤坂の赤坂御苑、松永卓也撮影(朝日新聞出版/JMPA)

 この春、天皇ご一家は例年のように御用邸などでご静養をすることはなく、愛子さまは大学を卒業、4月から新社会人としての生活をスタートさせた。平日は日赤で勤務し、休日は成年皇族としての公務に励んでいる。

 そうした愛子さまの懸命さが伝わっているからこそ、皇族方もさりげなくサポートし、出席者も「園遊会デビュー」をあたたかく見守ったのだろう。

 愛子さまと懇談した漫画家の里中満智子さんは、愛子さまを「花のような方」と表現した。

 22歳で迎えた「園遊会デビュー」は、大勢の人の心を明るくさせる場となった。

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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