ビールガールを断ったワケ
次に野球場のビールガール。特徴は「プロセスより成果」でしょうか。彼女たちは明るい笑顔で重いビールサーバーを背負って、疲れを一切見せません。
コンパニオン事務所のマネージャーにビールガールが足りないのでエントリーしてほしいと言われた時は、思わずこう返事しました。
「彼女たちはプロフェッショナルです。尊敬もしています。だから私にはできません」
さて、ラストはレースクイーン。彼女たちは仕事のない時期、コンパニオンをしている人が非常に多いです。そのため話をたくさん聞く機会がありました。
まず前提として、キラキラしたレースクイーンを夢見て業界に入る人もいます。しかし輝いている彼女たちの背景には、「甘い仕事ではない」という事実があります。
「枕やってるでしょ?」迫られたレースクイーン
そしてまた、コンパニオンやビールガール以上に、時代に合わないと言われ、職を失う危険性を感じています。
コンパニオンやビールガール以上に、「女性であること」を押し出す仕事だからでしょうか。ある日、レースクイーンの友人が言いました。
「出張の時、クライアントに性行為を求められたよ。仕事もらうために、よく枕営業やってるでしょって」
それでもレースに彩りを添えるクイーンはやりがいがある、とその友人は続けました。
2018年、F1でレースクイーン起用が中止されました。その時、「夢がかなってレースクイーンになった人もいるのにおかしい」と現役や元コンパニオンたちと話しました。
ひとりが「これは職業差別」と言った時、その話題は波のように広がりました。
レースクイーン、コンパニオン、ビールガール……こういった女性性を前面に出す職業の女性たちは、無理やりやらされているのではなく、自ら望んで仕事をしています。中には「この仕事をするのが夢だった」と話す人もいます。
こういった職業に女性が多いのはなぜだと思いますか?