えなりかずき

情報番組のキャスター代理も

 芸能評論家の三杉武氏はえなりについてこう述べる。

「えなりさんは『渡鬼』での素朴な好青年の役の印象が世間的には強く、小島眞役からの脱却には苦労した時期もあったでしょう。しかし、バラエティーへの出演などにより、素に近いキャラクターを出したり、私生活や趣味に関するエピソードを話したりすることで、呪縛からの脱却できるようになった印象です。2001年にはつんく♂さんプロデュースのシングル『おいらに惚れちゃ怪我するぜ!』で歌手デビューを果たし、同年のNHK紅白歌合戦に出場したり、2003年には『めざましテレビ』で軽部真一アナの代理でキャスターを務めたりとマルチな器用さも併せ持っています。今後も俳優業にとどまらない存在感を放っていくのではないでしょうか」

 役者としての幅を広げたえなりは、ちょうどいいポジションの個性派俳優への道を歩み始めたようだ。

(雛里美和)

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