「荒れ球が生きた部分もあり、昨年はアスレチックスとオリオールズの2球団で64試合に投げた。メッツも期待して契約したが今季メジャーでの登板ゼロというのは計算外。契約条件を低くしないとMLB球団との契約は難しい」(スポーツマネージメント会社関係者)
「1年150万ドル(約2億3000万円)規模の契約を得ることができれば御の字」(スポーツマネージメント会社関係者)という声もあり、メジャー契約自体が難しい状況。敏腕代理人のスコット・ボラス氏をもってしてもタフな交渉が予想される。
「現実的には日本球界復帰の可能性が考えられる。NPB関係者の中には高評価をする人も多い。近年は藤浪のようなパワー系投手が活躍する傾向も見られ、制球を考えて力を多少セーブしても球威で抑え込める確率は高い」(在京球団編成担当)
実際にNPB球団も動いているようで、「オリックスが藤浪の獲得調査に乗り出している」とスポニチ(10月8日付)が報道。同球団の福良淳一GMがマイナー登板試合を現地視察していたことも明らかになった。
「(藤浪は)気持ち良く大好きな野球をしたいタイプ。阪神では伝統球団特有のプレッシャーも多大に感じて疲れもあっただろう。米国で野球への純粋な気持ちを取り戻しているようなので、日本球界に戻ったら再び覚醒する可能性もある」(阪神関係者)
オリックス以外にも日本ハム・新庄剛志監督が以前に「興味を持っている」とコメントしたこともあった。NPB復帰を待ち望んでいる球団も少なくないという。
「米球界での立ち位置は藤浪本人が一番理解している。自分自身の野球人生なので、最終的には自分が納得する道を選んで欲しい。しかし客観的に考えれば、日本球界の方が活躍できる可能性は残っていると思う」(在京球団編成担当)
「ウインターリーグは大きな分岐点」(MLBアジア地区担当スカウト)
プエルトリコでメジャーを目指す猛者たちを抑え込めれば選択肢は大きく増えるだろう。藤浪のキャリアにとって非常に重要となる11月がまもなく始まろうとしている。