人気番組「エンタの神様」(日本テレビ・午後7時)の2時間スペシャルが30日に放送。陣内智則、チョコプラ、さらば青春、キンタロー。、バイきんぐ、かまいたち、空気階段、蛙亭、東京03などなど旬な芸人の最新ネタから実力派芸人の爆笑ネタまでエンタならではの爆笑ネタが大連発される。エンタでのネタが楽しみな蛙亭の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2021年10月31日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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最近、バラエティー界でめきめきと頭角を現しているのがお笑いコンビの蛙亭だ。2011年にコンビを結成し、イワクラ(31)と中野周平(30)による異色の男女コンビだ。今年の「キングオブコント2021」では決勝に進出。出演が一番手だったため高得点とはならなかったが、人造人間のネタで高評価を獲得し、オリジナリティーあふれる世界観が話題となった。放送作家は2人の実力についてこう語る。
「あの人造人間のネタは蛙亭にしか出せない世界観がさく裂していました。賞レースの場合、トップバッターに高得点をつけると採点の幅が狭まってしまうため、審査員はどうしても低く点数をつけてしまいがち。あの爆発力のあるネタがもし後半で披露されていたら、きっと上位3組にも残れた。蛙亭のネタはイワクラが作っており、その独創的な世界観は若手随一です。彼女の陰に隠れていますが、相方の中野の非凡な見た目と圧倒的な演技力は、コント師の中でも相当な評価を得ています。蛙亭のネタはぶっ飛んだ設定が多いのですが、中野のたしかな演技力でちゃんと視聴者が見やすいところにまで連れて行ってくれる。相当バランスにたけたコンビだと言えます」
ちなみに、中野は映画界からも注目を集めており、6月公開の『青葉家のテーブル』ですでにスクリーンデビューも飾っている。
お笑い評論家のラリー遠田氏も蛙亭をこう絶賛する。
「イワクラさんが作る蛙亭のネタの面白さの秘密は『せつなさ』です。さまざまなシチュエーションで追い詰められたり、必死になったりする人間のせつなさが描かれることが多い。蛙亭のネタにはちょっとした下ネタ要素が入っていることもありますが、それは奇をてらうためではなく、あくまでもせつなさを醸し出すための“素材”として用いられていることがほとんど。コントでありながら純文学のような味わいが残るその芸風は唯一無二だと思います」
■コンビ仲は「意外といい」
イワクラは宮崎県、中野は岡山県出身だが、大阪NSCに同期として入学。相方が見つからなかったため、「相方探しの会」に参加して、中野からイワクラに声をかけてコンビを結成したという。