野手では浦田俊輔(九州産業大・遊撃手)と麦谷祐介(富士大・外野手)の2人を挙げたい。浦田はスピードと高い守備力が持ち味のショートだが、今年に入って打撃が見違えるほど力強くなった。6月の大学選手権で脚を痛めたが、秋のリーグでもヒットを量産している。過去に同じタイプで1位指名されている小深田大翔(楽天)と比べてもあらゆる点で遜色ないだけに、球団のニーズとマッチすれば上位も考えられる。

 麦谷は高く評価されづらい右投左打のリードオフマンタイプの外野手だが、左方向へも放り込める長打力があり、ここ一番での打席での集中力の高さも評価ポイントだ。センターのレギュラー候補が不足している球団も多いだけに、1位まで浮上してくることも十分考えられる。

 ドラフト会議は抽選を外してからが勝負ということも言われ、各球団も念入りにシミュ―ションしていると思われる。そんな中で浮上してくるのは果たして誰なのか。当日呼ばる名前にぜひ注目してもらいたい。(文・西尾典文)

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