対談取材を通しても、二人がディスカッションを重ね、作品に向き合ってきたことがよくわかる。本記事のツーショット撮影中も、自然と会話を交わし、笑い声が絶えなかった。映画の撮影期間中も、会話が止まらなかったのでは?

藤ヶ谷:ずっとしゃべっていましたね(笑)。

奈緒:本当に、声がかれるのではないか、と思うくらいに。喉を休めない二人だなぁと思われていたかも(笑)。今日のツーショット撮影もそうですが、写真撮影中にこんなにもお話が止まらないことはなかなかないですね。

藤ヶ谷:映画の撮影期間中も、たわいのないことも含め、常に聞きたいこと、話したいことがあって。お互い近況について話していても、「あのシーンのことだけれど」と、作品の話に戻ることも多かったですね。

奈緒:そうそう。どんな会話をしていても、作品の話が必ず会話のなかに入ってきて。

藤ヶ谷:話すことで、作品について理解を深めていたい、というか。仕事の話ばかりしていたら、疲れちゃうんじゃない?と思われるかもしれないけれど、僕は全然疲れなかった。

奈緒:私もまったく疲れなかったです。「語り合ったな」といまでも思い返しますし、ものすごく充実した楽しい時間でした。

(ライター・古谷ゆう子)

AERA 2024年9月23日号

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