秋の改編でMCを務める番組が2本スタートする東野幸治
この記事の写真をすべて見る

 テレビ業界は秋の改編シーズンに入り、終わりを迎える番組がある一方で、新番組が続々と発表されている。今回の改編の目玉は、東野幸治がMCを務めるゴールデンタイムの番組が10月に2本も始まることだ。

【写真】地上波で見ないのに「年収2億円」のお笑いコンビはこちら

 TBSでは月曜夜9時に東野、中居正広、ヒロミの3人がMCを担当する『THE MC3』が始まる。フジテレビでは木曜夜9時に東野とSnow Manの渡辺翔太がMCを務める『この世界は1(ワン)ダフル』がスタートする。

『THE MC3』の枠で9月まで放送されているのは『ジョンソン』。かまいたち、見取り図、ニューヨーク、モグライダーの4組が出演するお笑い番組である。『この世界は1ダフル』の枠で放送されているのは、オードリーとハライチが出演する『オドオド×ハラハラ』。こちらもお笑い志向のバラエティ番組である。

『ジョンソン』と『オドオド×ハラハラ』は、始まる前にはお笑い好きの間で注目されていた番組だった。どちらの枠に関しても、30~40代の活きが良い芸人たちによるお笑い番組が終わり、還暦間近の大ベテラン芸人である東野がバトンを受け継ぐことになる。

 お笑い界では世代交代が進むどころか、ベテラン回帰の動きが起こっていると言えなくもない。なぜ東野はそこまで重宝されているのだろうか。

 若手時代の彼は、大阪でアイドル的な人気を博していたダウンタウンの弟分的な存在だった。その後、ダウンタウンが東京に進出して全国区のスターになると、大阪時代の後輩芸人たちも続々と東京で仕事をするようになった。その中で頭角を現したのが今田耕司と東野の2人だった。

 彼らは徐々にダウンタウンの番組以外にも出るようになり、他流試合で腕を磨いていった。当時の彼らには「ダウンタウンの名前を汚すわけにはいかない」という強い思いがあり、共演者に対しても敵意をむき出しにして戦っていた。今田と東野はMCとしての実力を身につけて、数多くの番組で進行を任されるようになった。

次のページ
有吉がつけたあだ名がまさに!