先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年9月6日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
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AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
Q:身の回りの磁気を発する物が次々と壊れ、周囲に「疲れてない?」と言われることが増えました。おかしいと思い、体調で気になるところはすべて病院にかかりました。するとたまたまがん検診で異常があり、経過観察となりました。身の回りの物が立て続けに壊れる時は、悪い運気などから守ってくれていると聞いたことがあります。霊感はないほうですが、救われたと感じています。誰かが守ってくれたんでしょうか?(女性/看護師/24歳/みずがめ座)
A:こういう経験をしたことがある人は、少なくないかもしれませんね。
ご先祖様が守ってくれる、目に見えない存在が知らせてくれるという面もあるかもしれませんが、なんとなくお便りの文面から感じたのは、この方自身が「変化」のタイミングにあるのではないかということです。
周りへの違和感を覚えたり、自分の考え方や価値観を変えていったりする転換期にも、物が壊れたりそういうことが起きることもあります。自分自身から、何かモヤモヤするぞとかおかしいぞという信号が出ていて、周囲のものがそれに呼応して壊れるというようなことかもしれません。
僕自身もかつてそういうことがありました。当時は人生の中ですごく調子が良かった時で(といっても別にいま調子が悪いわけではないので心配しないでくださいね)、次々と新しい可能性の扉が開けていった時期でした。その当時、結構な確率で「ゾロ目」を見たんです。ふと時計を見ると22時22分22秒とか。夜中に突然目が覚めると、時計がゾロ目だったりとか。毎日のように見ていました。今は不思議なほど見なくなって、生活も落ち着きました。
あのときのゾロ目は、僕の中で、「新しい扉が開くよ」というサインだったような気がしています。
こうしたサインは、世界共通のルールがあるわけではないので、何がどんなサインになるかは人それぞれですが、物が壊れるなどの場合は、やっぱり体の不調などには気を付けて慎重に取り組んだほうがいい、というサインのような気がしますよね。
霊感というものは、必ずしも幽霊が見えるとか、誰かが夢枕に立つとか、そういうことではないと思います。一見まったく関係のない信号を、自分の生活に生かしているような人、その人の中でしか繋がらないルールを持っている人が「霊感がある」人なのかもしれないと僕は思います。「黄色い車を3台続けて見たから、人間関係に気をつけよう」みたいな、その人にしか理解できないんだけど、本人はそう感じざるを得ないというか、真実として感じていることがあります。
ただ、あまりその声に引っ張られすぎると変な方向に行ってしまうことがあるので、「全部受け取る必要はない」ということも覚えていてください。みずがめ座は特に、そういう感覚の持ち主が多い気がします。人間関係では、その人の背景に黒や影系の色が見えたら、入れ込みすぎないように注意しましょう。
※AERA 2024年9月9日号