Zeebraさんと松下洸平さん(撮影/写真映像部・東川哲也)
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 松下洸平さんがホストを務めるAERAの対談連載「じゅうにんといろ」、26人目のゲストは日本のヒップホップ界を牽引するZeebraさんです。中学生の時にお兄さんに薦められてZeebraさんの音楽を聴き、衝撃を受けたという松下さん。感激の初対面となりました。AERA2024年9月16日号より。

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松下洸平(以下、松下):はじめまして。自分の目の前にZeebraさんがいるって、ちょっとにわかには信じがたいです。緊張してます。

Zeebra:いやいや(笑)。今日はよろしくお願いします。(バックナンバーをめくりながら)この対談、ミュージシャンは珍しいの?

松下:川谷絵音さんとNulbarichのJQさんに来ていただきました。僕も音楽をやらせていただいていて、Zeebraさんにはいつかお会いしたいと思っていました。

Zeebra:ヒップホップも聞くんだね。

松下:はい! 僕が音楽を始めたのは、ブラックミュージックとの出会いがあったからなんです。母がディスコミュージックをすごく好きで。

Zeebra:お母さまはおいくつくらい?

松下:60代の前半です。

Zeebra:ああ、じゃあ結構ドンズバ世代だよね。

松下:そうだと思います。だから、子どものころは、アース・ウィンド・アンド・ファイアーとかスティービー・ワンダーとか、そういった音楽がずっと家でかかっていました。

Zeebra:うんうん、なるほどね。ヒップホップとの出会いはどういうふうに?

松下:僕は中学生の時にストリートダンスを始めたんですが、そのきっかけは世間で流行っていたTRFさんのダンスを見たことでした。かっこいいな、なんていうジャンルなんだろうと思って調べたら、ヒップホップっていうジャンルだとわかって。地元の八王子のダンススクールに通うようになりました。

Zeebra:先生はどんな方?

松下:先生は電撃チョモランマ隊の方もいらっしゃって。

Zeebra:おお! まさかの! 俺とすごい近いところじゃないっすか。

松下:そうなんです。僕にとってヒップホップとの出会いはダンススクールからだったんですけど、そこから派生して音楽としてのヒップホップにも興味が湧き始めたんです。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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