4月に入ると、春らしい陽射しに心が浮き立ちますが、実は、急激に紫外線量が増加しているのです!
最近は女性に限らず男性も、顔や体のケアをする人が多くなってきていますが、忘れがちなのが頭皮なんです。
実は、頭皮のケアを怠ると、抜け毛や薄毛になってしまう可能性があることをご存じですか?
紫外線量が多くなる季節を迎えたいま、しっかり予防をして健康な髪を育てましょう。

紫外線量がグンと上がる春。頭皮や髪の手入れは万全ですか?
紫外線量がグンと上がる春。頭皮や髪の手入れは万全ですか?

実は、夏よりも危険なのがこの季節

初夏に向かうこの季節、ゴールデンウィークもあり、外に出る機会が増えていきます。
アウトドアやバーベキューなど、長時間陽に当たる機会が多くなります。
そして紫外線量は、急激に増えていくことは最近よく知られているので、お顔に紫外線対策のクリームやファンデーションを塗るなどのケアを行っている人も多いですね。
ところで、頭皮のケアは皆さんどうしていますか?
夏ほどまだ気温が高くないことで、長い間外にいても暑くないから、ついつい遊びに夢中になってしまうことはよくあることですが……。
美容師の立場から見ると、この時期に長時間屋外にいたことにより頭頂部や分け目、つむじ周辺が日に焼けて赤くなってしまっている人をよく見かけまするのですが、この頭皮の日焼けが、抜け毛や薄毛の原因の一つになっていることは、意外と知られていません。

直射日光の下では、肌や頭皮を守りましょう
直射日光の下では、肌や頭皮を守りましょう

紫外線による頭皮・髪に対するトラブルとは?

紫外線によるトラブルのいくつかをあげてみます。
【頭皮に対して……】
■1・頭皮の乾燥
この乾燥により、かゆみが出たり、フケが出たりします。乾燥から頭皮を掻くことで、抜け毛につながってしまいます。
■2・頭皮の硬化
長時間繰り返し紫外線を浴びていて、まったくケアをしないと、どんどん頭皮が硬く(老化)なり、硬くなった皮膚から生える髪の毛の育毛を抑制してしまい、髪が細くなってしまいます。
つまり、髪が細くなる→薄毛の連鎖を引き起こすことになります。
【髪に対して……】
■1・髪の乾燥
髪が日焼けすることで、髪の表面のキューティクルが剥がれやすくなり、髪の中のメラニンが壊れ、パサパサ、色が抜けてくるような状態になります。
■2・枝毛・切れ毛
髪の内部のタンパク質が分解されてしまうことと、上記のキューティクルがはがれることとが合わさって、枝毛ができ、それが進むと切れ毛になってしまいます。

このような髪の悩みの一因が紫外線なのです
このような髪の悩みの一因が紫外線なのです

頭皮、髪に対するおすすめ対策

最近は、頭皮髪用のスプレータイプの紫外線カット剤が増えています。
スプレータイプの場合、べたつかず、手の届きにくいところにつけられる効果がありますし、髪などにまんべんなくつけたい場合は効果的です。
SPFに関してはお肌と同じで、SPFの数値が高ければよいのではない、ということを理解しておきましょう。
長時間外にいる場合は、弱いものを数回つける方が効果的ですが、スプレータイプであれば、男性にも使いやすいですよね。
他には……
●紫外線カットクリーム・ローション
長時間、日光の下にいなければいけないのに、帽子もかぶれない!という時は、クリームやローションタイプのものを、分け目やつむじあたりに塗るほうが、よりしっかりカットできます。
*注意*
SPFが高いものや、クリーム・ローションタイプを頭皮につけた場合は、しっかりシャンプーで洗い流すことが大事。残ってしまうとかえって頭皮に悪影響です。
●そのほかにも、帽子や日傘も効果があります。
特に色の薄いもののほうが、効果は高いといわれています。男性にも使える日傘が、最近はたくさん出てきていますので、外歩きの時間が長い人は、人の目を気にせず健康のために積極的に使いたいものですね。

出かける前のスプレーが、効果的です
出かける前のスプレーが、効果的です

もしも日焼けしてしまったら

【頭皮の場合……】
とにかく肌と同じように、冷やすことが大事です。しっかり冷やした後に大事なのは保湿。
この場合は頭皮用のものでなくても大丈夫。シャンプーも弱めのアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
*注意* 水ぶくれなどできるようならすぐ皮膚科へ行ってください。
【髪の場合……】
髪も保湿が大事です。
ぬるめのお湯で流し、シャンプーの後に5分程度トリートメントをつけてから置く。
その後、髪を乾かす時にオイル系の流さないタイプのトリートメントをつけてから、しっかり乾かすように。
── 大切な髪が、抜けたり傷んだりしないように、ケアの方法もしっかり覚えておいてくださいね!