大学時代は古典の研究に打ち込んだ愛子さま。卒業式にお召しの桃花色の本振袖が白い肌に映えて、よくお似合い=3月20日、東京都豊島区、代表撮影/JMPA
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 成人を迎えた秋篠宮家の長男、悠仁さま。今春から社会人となった天皇、皇后両陛下の長女、愛子さま。子どもの成長を見守ってきた皇族方の子育ての「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年3月31日に掲載した記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは今春、学習院大学を卒業し、4月からは日本赤十字社での勤務と公務との両立生活が始まる。日本の古典や文学に強い関心を持ち、学びを深めてきた愛子さまだが、古典研究への情熱はどのようにして育まれたのか。大ヒット玩具の開発を手掛けてきたおもちゃクリエイターは、団らんする天皇ご一家の表情と様子に注目した。
 

「パパ」が札を読み、勢いよく腕を伸ばして絵札を取りにいく愛子さま。

 2007年2月、当時皇太子だった陛下が47歳の誕生日を迎えるにあたって撮影された、ご一家の団らん風景だ。

「取るのはわたし!」と言わんばかりに、かるたに夢中で手を伸ばす愛子さまは、このとき5歳。そんな愛子さまを見つめる陛下は顔がくしゃくしゃになるほどの笑顔を見せ、おふたりの真ん中の雅子さまも幸せそうな表情だ。
 

まもなく47歳の誕生日を迎える皇太子さま(当時)とご一家。愛子さまは5歳。かるた遊びで手を伸ばす、愛子さまの仕草がほほ笑ましい=2007年、東宮御所、宮内庁代表

「この一枚は、天皇ご一家を皆さんに伝えるのに、ぴったり。象徴的な写真です」

 そう話すのは、おもちゃクリエイターの高橋晋平さんだ。

 高橋さんは、大手玩具メーカー勤務時代には、発売初年度に全世界で累計335万個を販売したヒット玩具「∞プチプチ」のプロデューサーとして知られた存在。現在は起業し、おもちゃ開発者として活躍している。

 高橋さんは、こう話す。

「愛子さまが喜んでかるたを取りに行っている様子がよく伝わる写真です。ご家族全員がこの時間を楽しみ、『遊び』を大切にしながら、ゲームをなさっている。『遊び上手なご家族』なのだろうなと想像できます」

 こどもに文字を覚える導入として、かるた遊びを取り入れている家庭や保育園などは多い。高橋さんは、「読み札を読み上げる声に反応して、素早く絵札を取る」かるたは、リスニング力をはじめ、注意力や観察力、瞬発力などさまざま感覚が鍛えられる知育玩具だと話す。
 

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