パリ五輪では日本代表として出場した八村塁(ロイター/アフロ)
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 日本人NBAプレーヤーの八村塁が、ロサンゼルス・レイカーズでの3年目のシーズンを迎えようとしている。

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 2019年のドラフト1巡目(全体9位)指名でワシントン・ウィザーズ入りした八村は、2023年1月に名門レイカーズにトレードで移籍。レイカーズ2年目の昨季は、シーズン途中から先発に定着し13.6得点、4.3リバウンドのアベレージを残した。

 レイカーズは、スーパースターのレブロン・ジェイムズ、アンソニー・デイビスという2枚看板がいるが、八村は司令塔のオースティン・リーブスと並ぶチーム3番手の存在。ディフェンス面で課題はあるが、フィジカルの強さと3Pシュートの安定性など非凡なところがあり、新シーズンでのさらなる飛躍が期待されている。

 パリ五輪では、初戦となったドイツ戦でチームトップの20得点を挙げたが、フランス戦で途中退場となり、左ふくらはぎを痛めたため、そのままチームを離脱。日本代表にとっても、八村本人にとっても不本意なオリンピックとなった。

 そんな八村には、NBAのオフシーズンに入ってからトレードの噂が絶えない。

 例えば、現地時間7月3日のレイカーズ専門メディア「レイクショーライフ」では、レイカーズが、八村とディアンジェロ・ラッセル、ジェイレン・フッド=シェフィーノの3人をニューオリンズ・ペリカンズに放出し、ブランドン・イングラムを獲得するトレードの可能性を示唆。記事は、レイカーズが2016年ドラフトで全体2位指名したイングラムがレイカーズに復帰すれば、ジェイムズのプレーメイクの重圧が軽減され、チームを機能させるウイングが加わることになるとし、イングラムはレイカーズが求めていた得点源となるとしている。

 また、現地時間7月4日の米メディア「ブリーチャーリポート」では、クリーブランド・キャバリアーズとレイカーズ、そしてブルックリン・ネッツの三角トレード案をレポート。キャブスにはダリアス・ガーランドの放出計画があり、ジェイムズ、デイビスに次ぐ第3のスターが欲しいレイカーズがガーランドの移籍先として理想であるとした。

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八村が仮にキャブスに移籍した場合は?