7月のトレードでブルージェイズからアストロズにトレードされた菊池雄星が新天地で躍動している。現在ア・リーグ西地区首位を走るチームで安定した投球を続けることができれば、昨シーズンに続きポストシーズンでプレーする姿も見られそうだ。(以下、成績は現地8月22日終了時点)
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「(前所属の)ブルージェイズはア・リーグ東地区最下位に低迷、トレード市場では来季以降を見据えてプロスペクト3選手を手に入れた。ア・リーグ西地区優勝を狙うアストロズは計算できる先発を獲得できた。両球団にとってwin-winの好トレードと高評価されている」(在米スポーツライター)
菊池もプレーオフを争うアストロズ移籍後に「1試合1試合、大事になる中で野球ができるのは選手冥利につきる」と語っているように、モチベーションも上がった様子だ。
「菊池は三振を取ることができて長いイニングを任せられるサウスポーとして、各球団から高評価されている。ブルージェイズにいたため白星などは伸びていなかったが、どこが獲得に動いてもおかしくない状況だった」(MLBアジア地区担当スカウト)
今季ブルージェイズでは22試合の登板で4勝9敗、防御率4.75と夏場に向かうにつれ成績が落ちていたが、アストロズ移籍後は数字が向上。これまで4試合に先発登板して、2勝0敗、防御率2.42、22回1/3を投げて31奪三振をマークするなど素晴らしい投球を見せている。
そして、チームのプレーオフへの戦いとともに注目されているのが今後の去就だ。現在33歳の左腕はこのオフにフリーエージェント(FA)になることから、“次”にどの道を選ぶのかも気になるところ。年齢的にもそこまで長くはないであろう残りのキャリアをどう過ごすのだろうか。
「ここからプレーオフを含めた残りのシーズンの投球次第だが、オフに大型契約を結ぶことも可能でしょう。MLBの移籍市場は依然として好景気が続いており、33歳という年齢を差し引いても2~3年の複数年に延長オプション付きの契約を見込めるのではないか」(スポーツマネージメント会社関係者)