とはいえ、古巣への愛着があるのも間違いないこと。過去には2014年オフに黒田博樹(ヤンキースからFA)が、パドレスから年俸1800万ドル(当時のレートで約21億6000万円)というオファーを受けたというが、それを蹴って古巣の広島に復帰したケースもある。広島と結んだ契約はパドレスが用意した金額よりもはるかに安い年俸4億円プラス出来高というもの。当時は“男気”を見せたと古巣の広島ファンから大歓迎されて戻った。
だが、広島を復帰を決断した時の黒田の年齢は39歳。菊池も日本に戻るなら次の契約が終わった時になるのが濃厚という声がほとんどだ。
「将来的にNPBでユニホームを脱ぐ可能性はあるが、(次の契約が終わる)数年先になるとは思う。西武復帰なら物語的には素晴らしいものになる」(MLBアジア地区担当スカウト)
菊池はこのままいけばオフに相当な契約を勝ち取れる可能性はある。ただ、愛する古巣の状況が状況なだけにサプライズがあることも期待してしまうファンもいるだろう。いずれにせよ、ここからのアストロズでのピッチングがキャリアを大きく分けそうだ。