自民党の総裁選が9月12日告示、27日投開票される。新総裁には裏金事件などで失った信頼の回復につなげることが求められそうだが、ふさわしい人物はだれなのか。AERA dot.が緊急アンケートを行ったところ、2000件近い回答があり、それぞれ選んだ理由も示してもらった。ただ、全体の4.2%は「ふさわしい人はいない」と回答した。
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アンケートは8月15日から18日に実施し、AERA dot.のニュースサイトやSNS、メルマガなどを通じて募集した。回答数は1939件と短い期間ながらも多数集まり、関心の高さがうかがえた。回答者の内訳は、男性が68.6%、女性が28.8%、その他が0.2%、回答しないが2.2%だった。
設問は3問。「自民党にとって次の総裁にふさわしいのはだれか」を選択式、「その議員を選んだ理由」「自民党に求めることはなにか」をそれぞれ記述式で尋ねた。
さっそく5位から紹介していく。
5位は河野太郎デジタル相、4位は…
5位は河野太郎デジタル相(61)で94票だった。前回の総裁選では決選投票で岸田文雄首相に敗れたが、人気の高さがうかがえた。岸田政権では、デジタル相として進めたマイナンバーの政策で国民の反感を買った。
とはいえ、選んだ理由のなかには「斬新なアイディアを出してくれそう」(40代・女性)や「日本のデジタル化を推進してくれたから」(60代・男性)などがあり、デジタル関連で評価する声があった。
4位は前経済安全保障担当相の小林鷹之氏(49)で128票。当選4回の若手で、19日にいち早く出馬会見を開き、「脱派閥選挙の徹底」を掲げて党勢回復に取り組む姿勢を強調した。アンケートでも、「新鮮味、刷新感がある」(50代・女性)、「若いしあまり自民党ぼくないから」(40代・男性)など、若さと新鮮さに期待するコメントが多く寄せられていた。