インタビューに答える森口博子さん(撮影/門間新弥)
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 8月7日に発売された新作アルバムのジャケットで、34年ぶりにビキニ姿を披露したことが話題となった歌手の森口博子さん(56)。幼い頃から歌手に憧れ、17歳でデビューするも、しばらくは鳴かず飛ばずだった。そんな下積み時代に水着グラビアにも挑戦したが、1990年代にバラドルとして一気に人気者になり、50代になった今もタレント、歌手として活躍する。そんななかで「ビキニ」に再挑戦した森口さんの思いとは――。来年でデビュー40周年を迎えるが、浮き沈みが激しかった芸能生活を振り返った。

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「とにかく楽しいアルバム!いい作品を作りたいという一心で、私から『水着になりたい』と申し出たんです。現場のスタッフのみんなも『水着、いいね。夏のアルバムだし、とことん弾けちゃおう』と賛同してくれたので、この年でド派手なピンクのビキニになっちゃいました(笑)」

 34年ぶりにビキニ姿を披露したことについて、森口博子さんはちゃめっ気たっぷりにこう話す。撮影のときはどんな気持ちだったのか。

「思ったよりも恥ずかしくはなかったです。むしろ、申し訳ない気持ちになったくらいです。若い男性のスタッフにとっては、お母さんの水着を見せられているような感覚なのかなって(笑)……」

 森口さんはそう謙遜するが、アルバムジャケットを見たファンからは「年齢など感じさせない美しさとスタイル」など称賛の声が上がっている。

 作品では“見せ方”にもこだわった。歌詞カードをめくると、袋とじがあり、それを破るとビキニ写真が見られるという仕掛けになっている。なかには大胆に胸を寄せたポーズの写真もある。

「前作がオリコンデイリーチャートでトップ10入りして、おかげさまで各配信では1位をいただき、創作意欲が高まっていました。この勢いでファンのみんなにサプライズを仕掛けたかったんです。袋とじって私たちの青春時代に経験した男性の方もいると思いますが、袋を破るときには本当にワクワクしますよね。私のなかでは、今でもそういう気持ちを大切にしたいなっていう思いがあるんです。絶賛遊び心爆裂中です!」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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