




僕は根っからのビール党です。ビーラーと呼ばれています。昨晩も大阪でどて焼きと生ビール。たまらないひとときであります。
お酒を飲んで、ああでもないこうでもないとみんなで語り合う時間は何物にも代えがたい。結束を固め、また明日頑張る! そしてまた飲む! これまで本当にいい仲間たちに巡り合えました。
そう、わが社は酒好きが多く、明日は定休日!となると、お店の中に“酒が飲める飲めるゾー、酒が飲めるゾー”という歌が響き渡ります。日本百貨店だけに、日本酒を飲む人間が多いです(ニッポンヒャッカテンのスタッフは、ニッポンシュと発音します)。
日本の食を発信するのであれば日本酒は欠かせないと、しょくひんかんをオープンするにあたり、店内にお酒のコーナーを作ろうと考えましたが、知識もなく、まったくの素人の僕。さぁどうするかと考えた時、それまで仕事とは関係なくかわいがってくださっていた、菊水酒造のタカサワ社長にお話を伺いに行きました。一言言われました。
「スズキさん、うちは酒を売ってるんじゃない。日本酒の文化を広げてるんですよ」
酒蔵は、何のために酒造りをしているのか。酒を飲んで、おいしい、楽しい、面白い。暮らしが豊かになる。そんな日本の和の文化をしっかりと語り継いでいく。そのためにお酒をつくっているんですね。
実際に僕たちは、お酒のおかげで、時に楽しく、時に厳しく、多くのコトを語り合い、絆を深めています。お酒というモノが、たくさんの「場」を生み出してくれているんです。
結局、菊水さんにはその「場」作りをお願いすることにしました。今しょくひんかんには、第33回のコラムでもご紹介した菊水さんの直営店「KAYOIGURA」と、お酒に加えて、酒かすを使ったお食事やスイーツが楽しめる「KURAMOTOSTAND」があります。
常連さんも新たなお客さまも、楽しそうにお酒と会話を楽しみ、出会いが生まれています。お近くにいらした際にはぜひお立ち寄りください。新しい日本酒のカタチが、そこにはあります。