家族5人で旅行に行ったときの一枚。画像の一部を加工しています(写真=本人提供)

アメリカの“ママ友”に救われた

「あまりにも文化が違いすぎて、毎日のようにびっくりすることがありました。現地でママ友グループに出会うんですが、そこでいろいろなことを知ることができました。たとえば、アメリカでは産後、出産したお友達のところに1カ月ぐらい当番を決めて、毎日ご飯を運んで手伝ってあげたりするとか。あとは子どもに食べさせるものの違いにも驚きました。『うちの子、バナナとアボカドしか食べないんだけど、大丈夫かしら』って話すママがいて。『いや、バナナとアボカドもう食べさせていいんかいっ!』と心の中で突っ込んだり(笑)。日本だとまずはおかゆが一般的じゃないですか。アメリカでこれまで考えたこともなかったような子育てに触れることができたんです」

 当初は、明るく、悩みがないように見えていたアメリカのママ友たち。しかし、付き合ってみると彼女たちも日々の育児に悩みを抱えていたのだという。

「アメリカのママたちはやたら明るいんですけど、ママ友が集まって悩み相談したりすると、たくさん悩みが出るんです。アメリカって一人寝ができるように寝るまで泣かせたままにしておくトレーニングがあるんですが、それをやっているときに『隣の人に警察に通報されて最悪だったわ』って言っていたりして。『ご近所付き合いどうしよう』とか『子どもが全然寝てくれないんだけど』とか、それぞれみんな同じようなことで悩んでるんだってわかったときに、それまで鬱々としていた気持ちがすごく楽になりました」

 第1子を39歳で、第2子、第3子の双子を44歳で出産した武内さん。どちらもリスクが高いとされる高齢出産で、現在長女は19歳、次女・三女は13歳だが、特に双子のほうはこれからも親の手がかかる。子どもの将来についてどう考えているのか。

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紅白司会は「全く次元が違う仕事」